HOME >> 鉄道模型自動運転システム >  新ATSに挑戦 多くの列車を走らせよう

新ATSに挑戦 多くの列車を走らせよう

■ はじめに

 新ATSシステムの設置作業も完了し、レイアウトとしての修正作業も仕上がったので、テスト走行を実施している。 今回は当初の目的であった多くの列車を同時に走行させる状態を見てみることにする。

 

■ 動力車の種類を層別する

 新ATSでは閉塞区間毎に列車を制御し、後から追いついて来た列車は閉塞中の区間には入れないで手前で一時停止し、列車の追突を防止するようになっている。 このため、速度の異なる動力車を同一路線上に多数同時に走行させることは可能であるが、しょっちゅう停止している運行は望ましくない。 システムの信頼性もまだ十分ではないし、追突した場合の多くは脱線しているのである。

 そこで、同一路線には速度特性が同じような動力車を揃えて運行させると、走行状態をポケーとした半分放心状態で眺めているこtが出来るのだ。 ワクワクと言った楽しみでなく、癒されると言った楽しみ方である。

 このため、動力の速度特性を大きな区切りで層別することにした。 速度データは今まで測定してきたデータを使用して下記の様なグラフを作成した。

 リストの順番は、一番使用頻度の高い 5volt 時のスケール速度の順番で整理している。 そしてこのデータを元に四つの区分に層別した。

色別 5volt 時のスケール速度 主な車両 その内容
青色 およそ 60〜70 Km/h KATOのC12、C56など

コアレスモータを搭載した最近の車両

黄色 およそ 70〜90 Km/h KATOの96、C57、D51など やや早めの最近の車両や遅めの従来の車両
緑色 およそ 100〜110 Km/h MICROC56、など 従来の小型車など
赤色 およそ 120〜140 Km/h 古いタイプのSLなど 速いと言われた従来の主な車両

 グラフに示す様に、スケール速度は2倍近くも違うのである。 同一路線では同じ電圧なので、アッと言う間に追いついてくるのである。 高価なDCCシステムを採用すると個別に速度を調整できるが、財政的に手が出せないのである・・・・・・・・・・・! ここでは機関車を層別して走らせるしかないのだ。 勿論境界近くの車両は同じグループと考えて走行させることは可能であるし、車輪の汚れ具合によっても変化するので、その時の様子をチェックする必要があるのは当然である。

 電気果機関車についても同じ基準で層別した。

■ 層別の表示方法

 上記の様に層別したのであるが、このリストをどう生かすかである。 運用を開始する毎に上記のリストを見ていては面倒なのである。 そこで、ケースに同じ色のマークを貼り付けて表示しておくことにした。 さらに、棚に収納する時も下の写真のように層別しておくことにした。 これなら走行させたい車両を容易に選択できるのだ。

 今まで地道に動力測定を実施してきたが、そのデータがここで有効に活用できるのだ。 さらに、機関車を重連させる場合も速度を揃える事が出来るので、選択が容易となるのだ。 

 走行の様子を動画にしてみた。

 右回りの路線を走行中の機関車は、KATO製のC50-21 、C56-149 、C11-174 で、すべてコアレスモータを搭載している。 左回りの機関車は、これもKATO製で、C57-33 、D51-498 のコアレスモータ搭載車と、29611 である。 走行は安定しており、のんびりと眺めているのが好きである。 でも、客車の室内灯が不揃いで、これを整備すると夜景を走る夜行列車としてもっと楽しめそうだ。

ページトップへ戻る .


 2019/2/11 作成