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卓上レイアウトで楽しもう 自動運転 その26−2 交代パターン

 先回実施した基本運転としての周回パターンに引き続き、運行が完了した電車と、ヤードに停留させていた電車とを交代させて、交代した電車を周回運行させるという自動運転のパターンを検討した。

 

■ 電車の交代パターンの設定

 まず、ヤードにもうひと編成に電車を止めておきます。 下左の写真。 本当はヤード風の景色にしたかったのですが、適当なストラクチャやスペースが無かったので、野ざらし風のヤードで我慢すつことにしました。

 また、センサとギャップの位置をいろいろ検討した結果、上右の写真のように、右隅の周回路に少し修正を加えています。 電気回路は先回の配線を踏襲しています。

 

■ 運行パターンの検討

 運行制御のためのプログラムを検討しました。 初期設定は先回と同じなので、運行パターンを検討しました。

  1. 電車をホームに停車させておく。
  2. 運転開始ボタンがONになるまで待つ。
  3. 出発信号を緑にして、ポイントP4とP5を反位にする。
  4. F1-1の給電を開始(左回り)し、F2-2も給電(右回り)してスタートし、所定の速度まで加速する。 速度は周回運行時の2/3の速度とする。
  5. センサS3がONなら、次に。
  6. センサS7がONならば、F1-1の給電をゼロにして、ヤードに侵入した電車を止める。
  7. ポイントP4とP5を定位に戻す。
  8. F1-2の給電(右回りを開始してヤードから出た電車をホームに向かわせる。
  9. 信号を赤にする。
  10. センサS2がONならば、電車を減速させてホームにゆっくりと入線させる。
  11. 給電をゼロにする。
  12. 3秒間停車させる。 そして、(2)に戻る。

 このパターンを交代パターンとして繰り返し実行させればよいのである。 ただし、列車の進行方向は後ろ向き運転なので走行速度をゆっくりとさせている。

 電車の場合は、前後のどちら方向でも可能であるが、機関車が牽引する列車編成では、後ろ向き走行となるので、低速方向が基本なのである。 この行きどまり駅でのバック走行も今回のパターンの特徴なのである。

 上記の運行パターンに従ってスケッチを記述したが、その内容を、

     交代パターンのみのスケッチ ⇒ Every_11-3.ino

に示す。

 この時の動画を下に示す。

■ 周回パターンとの組合せ

 次に、最初の周回パターンと組合せてこのモデルの運行パターンとしました。 まず、ホームとヤードに止まっている2編成の電車による運行パターンです。 そのスケッチの内容を、

     周回パターンと交代パターンのスケッチ ⇒ Every_11-4.ino

 そして運転の様子を下に示す。

 

 次は、機関車牽引の場合の列車を運行させてみましょう。

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 2020/11/16 作成