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鉄道模型調査室   TOMIX製信号機を調べる その1

■ いきさつ

 先回、通電表示灯(?)なるものを作ったが、この時に、TOMIX製信号機に関して少し心配になってきました。 それは、信号機の本体とベースの部分の組合せをバラバラにしてしまったので、どの信号機と、どのベースを組み合わせればよいのか分からなくなってしまった事です。 信号機本体はLEDの部分を見れば分かるのですが、ベースの方が判別出来ないのです。 外観は全く同じで、裏側には基板部品の品番と思しき、同じ2003の数字しか表示されていません。 もしかして、基盤類は共通なのかもしれませんが、確認できませんでした。

 ポカよけ対策がなされていないのは、TOMIX さんの設計ポリシーなのか、いや、どのような組み合わせでも、正確に機能しますよ! という素晴らしい設計なのかもしれません。 さて、どうやって確認しようかな?

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■ 所有すているTOMIX製信号機

 小生が所有しているTOMIX製信号機は、右に示す3種類で、各2個ずつ持っています。

  1. (5561)  TCS4灯式信号機(F) 減速(黄・青)表示型
  2. (5562)  TCS4灯式信号機(F) 警戒(黄・黄)表示型
  3. (5564)  TCS3灯式信号機(F)

 正確には、3灯式信号機と一つのベースはバラバラになってしまったので、正常に作動するのは5セットのみです。 でもどれとどれを組み合わせるのか不明です。

 線路と一体となっているベースは、外観は全て同じであり、比較のしようが有りませんので、3種類ある信号機本体を観察してみました。

 上左の写真に示す様に、信号灯の並びで、3種類を判断することが出来ます。 左の3灯式は部品がバラバラになっていますので、銅線がぐるぐる巻きににsて接着剤で固めています。 右の信号機は梯子が破損しています。

 上右の写真は、脚の裏側を見たもので、3種類とも四つのピン穴をもつそけってをゆうしており、それらは同じ形状をしています。 このため、どのベースにも差し込むことが出来ます。 次に、慎重に分解してみましょう。

 信号灯と差し込みソケットの間は、細い両面基板で連結されており、先回報告のようにその角部に4本の導線が形成され、下のソケットの4本のピンに接続されています。

ソケットの部分は3種類とも同じでしたので、頭の部分に注目して比較してみましょう。

 頭部の配線がゴチャゴチャしているのが分かりますが、両面基盤の反対側をLEDが覆っているので、配線の詳細は分かりません。 3灯式はせっかく固定したものを再びバラスのが惜しかったので実施していませんが、先に観察じた記憶によると、単純な配線具合で、コモン、赤、橙、緑のLEDの接続されていると読み取れました。

 

■ ベースと信号機の組合せ実験

 信号機とベースのソケットはどれも同じなので、同様な組み合わせも有りなのである。 そこで3種類の信号機を手持ちのベースに差し込んで線路を組立て、実際の車両を走らせて信号機の点灯状態を観察することにした。 用意した部品類を書きに示す。

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 まず、ベースを直進線路上にセットした後、進行方向を中立状態にしてパワーユニットの電源を投入する。 しばらく時間をおいて前進と後退のスイッチにより、緑と赤の点灯状態を確認する。

 そして、電車を線路上にセットして一度だけ通過させ、給電等はそのままの状態でその後の信号機の点灯状態を観察した。

を正常機銃として判定した。

 

■ 観察結果

 観察結果を下に示す。

ベース 5564の3灯式信号機 5561の4灯式信号機 5562の4灯式信号機
No.10
パターン1
パターン2
パターン3
No.11
パターン1
パターン2
パターン3
No.12
パターン1
パターン2
パターン3
レイアウト右回り線
パターン1
パターン2
パターン3
レイアウト左回り線
パターン1
パターン2
パターン3

 結論: 素晴らしい設計である!

 点灯パターンは、上に乗せる信号機によって決まるのである。 このため、どのベースに差し込んでも正常に機能するので、ポケよけは必要ないのである。 この結果より、組合せが具合を気にせずに、安心して使うことが出来ることが分かったのである。

 ここで、実験屋としては、どうしてこのような仕組みになっているのか、さらに詳しく知りたくなったのである。 つづく!

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  2018/2/6