HOME >> 鉄道模型レイアウト > ミニレイアウト 雪景色を作ろう (小型ディーゼル機関車)

ミニレイアウト 雪景色を作ろう (小型ディーゼル機関車) 

■ いきさつ

 ミニレイアウトとして、講談社の「昭和の鉄道模型をつくる」によって制作したレイアウトを雪景色に改造した。 今回は(電気工作)に続き、積雪している非電化ローカル線にマッチした小型のディーゼル機関車を増強した。 でも、すんなりとは行かなかった。

 

■ ミニレイアウト用の小型のディーゼル機関車

 ミニレイアウト用の機関車として、電気機関車や蒸気機関車はそれなりの数をもっているが、ディーゼル機関車は、DD51形ディーゼル機関車(Bトレ)と、アルナインの凸形ディーゼルの2両だけであった。 最近、バンダイよりDE10形ディーゼル機関車が発売されたので、早速導入した。

 

■ バンダイ製のDE10形ディーゼル機関車(1)

 DE10形JR貨物新更新車の寒地形を、ディーゼル機関車専用の動力ユニット(5)と共に購入し組付けた。 車両番号は、DE10 1595号機とした。

 早速走らせてみたが、少しギクシャクとした動きであったので、何時ものように水草の重りを使って補重した。  この動力ユニット(5)には、動力ユニット(3)の様な補重用の重りは付いていなかったが、重りを付けるスペースが無かった為と推察する。 このため、水草の重りを使って、キャビン内を犠牲にしたり、僅かな隙間に重りを押し込んで補重を実施した。 これにより、18.6 グラムであった重量は、30.0 グラムまで重くする事が出来た。 上の写真に示すように、運転室やエンジン室周りの隙間に重りを詰め込んでいます。 重りの材料は下記の備考を参照してください。

 この補重によって、走りはかなり改善されたが、DD51形ディーゼルや凸形ディーゼルに比べて、やはり少しぎこちなかった。

  .

 

■ バンダイ製のDE10形ディーゼル機関車(2)

 1595号機の動きが良くないので、KATO 製の動力を使うことを前提に、もう一台増備することにした。 しかし、車体を組立てた後、動力ユニットを組み込もうとしたが、ユニットの形状を見て無理だと即座に判断した。 事前調査すればすぐにわかる事であったが、うかつであった。 右にその動力ユニットを並べた写真を示す。

 無理だと判断したポイントは、DE10形の車体形状による。 中央のキャビン部と接続するエンジン・ルームの首がくびれており、その分、内側が狭くなっているのである。 この内側に出ぱった部分を削るのは無理と判断したのである。 そこで、KATO 製の動力を諦めて、DD51形で使用していたバンダイ製の動力ユニット(3)をコンバートする事にした。

  バンダイ製と言うことで使えると考えていたが、これまたすんなりとは行かなかったのである。

 動力ユニットを挿入すると、どこかが引っかかって奥まで入らないのである。 車体側と、動力ユニット側をしげしげと見比べたが、干渉している部分が判然としない。 そこで動力ユニットの(3)と(5)を並べてみたが、これまた同じ様みえるのである。 暫く見つめてやっとその違いを見つける事が出来た。 動力ユニット(5)は、やはり、エンジン・ルームのくびれに対応するように、動力ユニット(3)の形状から、逃げを追加していたのである。 左の写真を参照。

 これに倣って、動力ユニットの(3)も干渉部を削って行ったが、車体側も干渉が心配される部分を肉が薄くなりまで削って行った。 こうしてやっと定位置に納める事が出来たが、専用の動力ユニットを新設してまで、DE10形のフォルムを踏襲したバンダイさんの努力には、感服するのである。 なかなかバランスのとれたスタイルで、大変気に入っている車両のひとつとなった。

 補重に関しても1595号機と同様に実施し、33.6グラムの重量を確保した。 車両番号は1719号機とした。 走行状態は、もともと順調であったので、1595号機よりはスムースに走行している。

 

■ 動力ユニットをコンバートされたDD51形

 上記の様に、今まで使用していた動力ユニットをDE10 1719号機に取られてしまったので、何台かのストック品の中から、調子の良いKATO 製の動力ユニットを使うことにした。 しかし、KATO 製の動力ユニットはそのまますんなりとは挿入出来ないので、中心にある黒いブロックを取り去る事にした。 DD51形の場合には、エンジンルームの首のくびれが殆ど無いので、外側の車体とは干渉しないのである。

 しかし、このブロックが無いと外回りを構成する車体を組み立てる事が出来ないのであるが、水草の重りの粘度を活用して、接着して行くことにした。 接着剤を使って固定して行っても良いのであるが、補重を兼ねて重りを付けて行くので、その粘着力を活用したのである。 こうすると、隙間は重りで埋められていくし、パーツ同士も固定されるので一石二鳥なのである。 動力ユニットの前後の両端を斜交いに切断しただけで、すんなりと組付ける事が出来た。

 仕上がった状態の車両重量は、37.4グラムもあり、満足できる結果である。 車両番号は、DD51 1029号機である。 動力ユニットは、KATO製 11-105 小型車両用動力ユニット 通勤電車(1)である。

 

■ アルナインの凸形ディーゼル

 この4台のなかでは、一番古く、昔から使用していた車両である。 車体は、アルモデル社のアルナイン、『とて簡』シリーズの中のA1012 で、とても簡単な凸形ディーゼル【旧式】である。 動力ユニットは、KATO製 11-107 小型車両用動力ユニット 通勤電車(2)を使用している。 やはり補重しており、重量は34.6グラムである。

 

■ 牽引する車両など

 さて、これらの機関車が牽引する車両も雪化粧をしたので紹介しよう。 こちらはトロトロの紙粘土に粉チョークをまぶせて細工したので、春になると雪を綺麗に除去できるはずであるが・・・・・・・・。 やってみないとわかりませんね。

◆ Bトレ級のオハ35

GMの客車シリーズ114 オハ35(丸屋根) 2両セットを切り詰めてBトレサイズに改造したものです。 台車はBトレ用のものを使用しています。
   (2009年2月に工作)

◆ Bトレ タンク車

タキ43000形のブルーと黒です。 
台車はKATOのホキ2200用の台車TR211とタキ43000用TR214を履かせています。

◆ Bトレ コンテナ車

コキ100系です。 
台車はKATOのホキ2200用の台車TR211を履かせています。

◆ Bトレ キハ58系

国鉄急行色キハ58とキハ26です。 この車両は当然自走しますので DL に牽引してもらう必要はありません。 動力台車などはKATOの物を使用しています。

 雪景色の中を走行させる車両が揃いましたが、最大の欠点は、夜行列車として走行させる事が出来ないのです。 機関車の前照灯が無いので無灯火走行になってしまうからです。 BトレやS級客車には室内灯を組み込んだ車両が有るのですが、機関車を選定するのが難しそうです。

 

  .

◆ 備考: 補重に使用した材料

 動力車の補重には、いつも「水草のオモリ」を使用している。 その製品を右に紹介しよう。

 説明内容によると、原材料は、ポリオレフィン系樹脂と鉛で、形状は約φ6×100mm で4本入り、906円(消費税込み)です。 ネットでは600円で売っているところも有りますね。 重さは、一本当たり約 18 グラムあります。 メーカーは、ジェックス株式会社です。

 説明によると、粘土の様にねって柔らかくして使ってくださいとありますが、大概はそのまま押しつけて貼りつけています。 右の写真の中央に示すように、形状は自由自在に変形する事ができますし、粘着力もあります。 隙間があれば、そこに棒でつついて押し込む事が出来ますので重宝しています。

 鉛を使っているため、当然ながら口にしないようにとの注意書きも有りますが、それなりに注意していれば害はないと思っています。

 

■ 追加: ラッピング車両を作る

 先日、綺麗な模様のマスキングテープを見つけた。 マスキングテープといえば、塗装する場合に使用すものと思っていたが、ラッピングなどに使うテープの様です。 サイズは、幅15mm×長さ5m も有りますが、この幅が、ねらっていた車両には丁度ピッタリでした。

 以前、KATO のチビ客車3両セット(10-505)を入手していた。 2軸客車として使用しようとしていたが、あまりにも おもちゃ・おもちゃ していてお蔵入りにしていたが、素敵なラッピング・テープを入手したので、貼ってみる事にした。 下の写真。 Good な仕上がりです。

 この車両を雪景色の中で走らせると、あたかも銀河鉄道のような感じとなり、なかなかいい感じの雰囲気となる様な気がしたのですが、牽引する機関車は、何にしようか迷っています・・・・・・・・・・・。 銀河鉄道ならやはり蒸気機関車ですかね。