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D-1 タイマーICによるLED点滅回路
■ 内容
タイマーICの発振作用を利用した発振回路でLEDを点滅させる。 参考資料やネットなどで、多くの事例紹介を見ることができる。 そこで、タイマーICの基本的な使い方として実際にテストしてみた。
参考例: マルツオンライン/LED基本ガイド/タイマーICでLEDを点滅させる
http://www.marutsu.co.jp/pc /static/large_order/led_3
■ 回路構成
- タイマーICは LM555 を使用する。
- このタイマーICの出力端子OUTは、ON状態とOFF状態のパルスを出力するので、供給電源からOUT端子に電流を流しこんでLED を点灯させるシンク駆動と、 OUT端子からGNDに電流を流しこんでLED を点灯させるソース駆動の2種類の接続方法がある。 今回はシンク駆動で接続した。
- シンク駆動やソース駆動の場合に流せる電流値は制約があるはずであるが、カタログのどこを見ればよいかわからないので、電流を低く抑えるのが安全である。
- 回路図とブレッドボードの実験回路を下に示す。
- 実測した点滅時間は、t = 1.39 sec であった。
- 充電(出力がハイ)時間t1は、
t1 = 0.693*(R1+R2)*C = 0.693*(1,000+100,000)*0.00001 = 0.70 sec
放電(出力がロー)時間t2は、
t2 = 0.693*R2*C = 0.693*100,000*0.00001 = 0.69 sec
合計周期 Tは、 T = t1+t2 = 1.39 sec となり、実測値は計算値とぴったりと合致する。
- 上記の設定ではON 時間の割合(デューティ比)がほぼ半々となっているが、R1の値を変えることによってこの比率を変えることが出来る。
- カタログには50%デューティ比を与える回路構成も紹介されている。