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C-0 トランジスタについて
LED電子工作によく使われるトランジスタについて、気がついたことをメモしておこう。
■ トランジスタの種類と足の配置
トランジスタは下の写真のように３本足の素子である。
しかし、ブレッドボードや基盤に取り付ける時に、足の位置に戸惑ってしまう。 部品には何の目印もないのである。
基盤やブレッドボードに実際に組み付けて回路を構成する場合、その部品の足の配置を知っておく事が必要なのである。
さらに、同じ様な部品でも部品の仕様やメーカーの違いによって異なってくるので、工作を始めるまえに、入手した部品の仕様書やカタログを入手して、足の配置を調査しておくことは重要である。
種類はさておいて、まず、良く使う３本足の小型のトランジスタには、右の２種類のトランジスタがる。
- 回路図の中に示された記号の中で、エミッタの矢印の向きが異なることで判断する。 電流の流れる方向が異なっており、また、足の位置についても注意して組み立てよう。
- トランジスタの記号の最後に、-Yとか-GRなどの記号が付与されているが、これは、直流電流増幅率の違いを示しており、ここでは、-Y の一般的な仕様のものを使用している。
- トランジスタとして同じ仕様ではあるが、電源極性がNPNとPNPのように反対となっているものをコンプリメンタリと呼ばれている。NPNとPNPをセットで使用するときは、特性がマッチしているコンプリメンタリ同士のトランジスタを使用するのが良いとされている。そして、2SC1815と2SA1015はコンプリメンタリである。
- 外国製のトランジスタでは、同じ種類のトランジスタといえども日本製の物とは、足の配置が異なるので品番毎に確認しておこう。一般には、ベース端子とコレクタ端子の位置が逆である。 端からCBEと並んでいるので、回路図の配置と似ているのためこちらの方が分かりやすいような気がする。
ホビーで使用されているトランジスタの例を列記しておこう。 これ以外にもいっぱいあるが・・・・・・・・！
| 型名 | 種類 | 分類 | maxコレクタ電流 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2SC1815 | NPN | 低周波電圧増幅用 | 150mA | もっともポピュラーなトランジスタ。信号処理やLED駆動に使われている。 |
| 2SA1015 | PNP | -150mA | 2SC1815とコンプリメンタリ。 | |
| 2SC2120 | NPN | 低周波電力増幅用 | 800mA | スピーカ-の駆動など。 |
| 2SA950 | PNP | -800mA | 2SC2120とコンプリメンタリ。 | |
| 2SC2236 | NPN | 低周波電力増幅用 | 1.5A | モータの駆動など。 |
| 2SA966 | PNP | -1.5A | 2SC2236とコンプリメンタリ。 | |
| 9014 | NPN | ？ | 海外製 | |
| D227 | NPN | ？ | 中国製 | |
| A642 | PNP | ？ | インド製 |