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小型のターンテーブル式ジオラマを作ろう ノッチ制御のつもりが・・・

 小型のターンテーブル式ジオラマを作っています。ベースと回転円盤の工作が出来たので、その駆動制御回路を工作しました。ノッチ制御方式で検討をはじめたのですが途中から変更しました。

 

■ ノッチ制御による回路の検討

 先回の寄り道実験の結果より、0Ωから7Ωの範囲で制御可能な1W 抵抗によるラダー回路を検討した。まずロータリスイッチをネットで探し、1回路12接点のスイッチをチョイスした。許容電流は0.3Aとのことで、少しヤバそうであるが・・・・。接点が12個もあるので、この間を1Ωと0.5 Ωの1W 抵抗でつなぎ、ラダー回路を構成すれば、ノッチ制御用の回路が出来る。両端部分は1Ωとし、中心部は0.5 Ωを用いれば制御性の良い回路になるだろうと考えた。

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 でも、この回路を検討している時、またも疑問が出てきた。

      ノッチ制御にする必要はあるの? ノッチではなくて抵抗制御なのでしょ?

      昔の技術では大容量の可変抵抗器の製作が困難だったので、ノッチ方式にしたのでしょう。  連続可変でもいいじゃん!

 そうです、1W 仕様の可変抵抗を探せば良いのです。

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 でも、いつも利用させて頂いている秋月さんにはありませんでした。小型ボリュームでは0.25W 程度の容量のため使用できません。1W程度のものはホビー用では需要が無いようです。そして、昔しから鉄道模型で使われているレオスタットとかスライダックスを調べてみると、10Wとか25W、100W などの大容量ものしかありませんでした。

 そこで産業用としていろいろな部品をネット販売している、アマゾンやモノタロウさんを探すと、巻線形可変抵抗器 RA25シリーズ 10 Ω 1.2W を見つけました。メーカーは東京コスモス電機で、価格は、小型ボリュームの10倍以上はしますが、信頼性はバッチリと判断します。

 

■ 可変ボリュームによる回路

 なにも回路図を起こす必要はありませんね。乾電池とボリュームを直列につないでテストを実施してみました。

 ピーと言う音も無く、スムースに制御できました。但し、起動時はモータの特性上、ラピッドスタートとなりますが、仕方ありません。しばらく動かしていましたが、ボリュームは冷たいままで、発熱の傾向はありませんでした。事前の寄り道実験での知見があるので、安心して使用できます。

 作動している状態を動画で紹介します。

 ずーと見ていても飽きませんね。

 

■ ベース台への取り付け

 そして、実際の回路を検討しました。まず、乾電池は1個でよいので、1個用のホルダ(単1用しかなかった)を用意し、回路のON/OFF 用のスイッチを挿入することにしました。そして、ON 状態が判別できるように豆ランプも付けるようにします。乾電池1個なのでLEDが使えません。そこで3volt 用の麦球を使います。これらの部品を下左に示します。

 これらの部品をベース台の裏側に固定しました。右上の写真。乾電池、スイッチ、ボリューム、モータと直列につなぎ、麦球だけは、スイッチの出口と電池のマイナス側に接続させています。

 ターンテーブルを載せて、作動テストを実施しました。

 線路への給電は、ピンフォルダとピンヘッドを使ったコネクタを使ってパワーパックと接続しています。下左の写真。また、テーブル駆動のスイッチとボリュームは台の左前隅に設置し、通電時は麦球が点灯するようにしています。下右の写真。

 今度も動画で紹介いたします。

 なかなかいいですね。発熱も無く順調に作動しています。

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 制御回路は思ったよりも簡単に出来ました。次は、ミニジオラマらしく飾っていきたいと思います。

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2023/8/28