HOME >> 鉄道模型工作室 > 小型のターンテーブル式実験装置を作ろう BトレのELを測定
小型のターンテーブル式実験装置を工作していますが、またも壁にぶつかってしまいました。その解決策が見つからないのでこの課題はしばらく保留し、出来ている範囲で小型車両の測定を進めることにしました。
■ 改善の実施
とりあえず、現在まで実施している改善内容を報告しておきます。まず、乾電池からACアダプタに変更し、さらに、1W 10Ωの可変抵抗器を直列に追加した仮工作の状態を下にしめします。問題なければパネルに固定します。
また、動力車への給電ラインも当初の集電機構を復活させています。これで動力車への配線組付け作業が不要となりました。
■ Bトレ車両の動力特性に測定開始
小型の動力車の特性測定は、今までの大掛かりに装置での測定を避けていましたが、今回のプロジェクトの目的でもあるのです。そこで、まずコアレスモータを搭載したBトレの電気機関車である、カシオペア EF510+E26系 初回限定Bセットに含まれていた車体を、KATO チビ凸用動力ユニット・コアレス (11-109)に組み込んだEF510-501号機を測定しました。
測定中は、ブレーキ装置をクリップで挟んだり、重りをいろいろ取り替えて実施しました。
そして、得られたデータをいつもの様にグラフにまとめました。
● 速度特性
連結棒のガタの具合を見ながらテーブルの回転数を調節して測定を実施しました。牽引力が約2グラム以下となるデータだけを採用しています。
コアレスモータの特性がバッチリと出ていますね。
● 牽引力特性
ブレーキ装置の重りの調整と、クリップ状態にしたり、さらにテーブルの回転数を調整しながら測定を実施しました。
データのバラツキはまずまずですし、それぞれの特性のがはっきりと出ていますので、まずは合格としましょう。
なお、今回の測定は動力車のモータに直接給電する方式では無く、従来の線路からの給電方式にて実施しています。このため、車両の集電機構の電圧降下が含まれた特性になっています。さらに、電圧と電流の測定部が測定対象物から遠くなってしまっているので、この点も考慮しておく必要があります。
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壁にぶつかって検討が停滞しています。このため駆動領域のスリップ状態は諦めて、小型車両の測定を続けることにします。
2023/10/9