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鉄道模型工作室  KATO製新幹線車両に室内灯ユニットを組込む

 チラツキ防止を追求したLED式室内灯ユニットの工作として、KATO製の700系新幹線車両に組込みました。 先回報告したように、最初はKATO製の室内灯ユニットをそのまま活用する貧乏症の工作を始めましたが、ダイオードブリッジより煙が出て来たので、慌てて中止しました。 そして、改めて何時もの方式を採用することにしました。

 

■ KATO製の700系新幹線車両

 手製の室内灯ユニットを組込もうとした車両は、KATO製の700系新幹線車両(品番:10-276、10-277)です。 この車両には、KATO純正の室内灯が装着されていますが、不均一で暗い室内灯であったので、テープ式LEDに取り換えることにしました。 この新幹線車両は在来線車両より長さが長いので、テープ式LEDは、3連ユニットが3セット即ち、9個のLEDを貼り付けることになります。 さらに、下左の写真に示すように床下カバーの内側には広い空間があるので、室内灯ユニットを組込むには格好の場所が確保できます。 

 この床下格納庫は、深さが 6.0mm もありますので、外形がφ5.2mm の100μF のコンデンサが悠々と格納できます。 当然、ブリッジダイオードも楽々です。 欲張って220μF のコンデンサを持ち出しましたが、外径がφ6.5mm もあったので諦めました。

 

■ ユニットの工作

 スペースが充分にあるので、2個の100μF のコンデンサとDIP式のショットキーバリアダイオードブリッジ SDI2100 を使用しました。 電流制限抵抗は、3連LEDを3個も使うので、330Ωの抵抗を選択した。

 最初に、2個のコンデンサを並べ、プラスとマイナスの端子を左右に広げる様にハンダ付けした。 ふたつのコンデンサはMTテープで固定します。

 このコンデンサの端子をダイオードブリッジに接続し、プラス側には電流制限抵抗を取付けた。 下左の写真。 このユニットを床下カバーの内側にはめ込んだん状態を下右に示す。 床下カバーの隙間にピタリと入るように針金を工作している様子が分かると思います。

 そして、φ0.29mm のポリウレタン線を使って、電源側とLED側への配線を引き出しました。 下右の写真。

 これを再び床下カバーの中にセットして、その上部を絶縁テープを貼って固定しました。 このユニットの上面には重りの鉄板が装着されるので、ショート防止の配慮をしたのです。 そして、電源側となる配線は、両脇の集電シューの裏側にハンダ付けしました。 この時、集電シューのバネ作用を阻害しないように、配線の形を設定していますが、要するに配線はかなり長めにして、グルグル巻き気味にして取付けています。 下右の写真の状態で、集電シューが落ち着いていればOKです。 

 この後は、重り板をはめ込んで、その上に座席シートを取付けます。 この時、LED側の配線を端部から引き出せるようにして置き、プラスとマイナスに注意してテープLEDにハンダ付けします。 ここで、LEDの点灯テストを実施しましょう。 無事点灯したならばテープLEDを天井裏に貼り付けて、配線をMTテープで固定します。 下左の写真。 そして車体をもとの様にセットすれば完成です。

 トレラー車の場合は、床下に十分なスペースがあるのですが、モータが組込まrた動力車にはそのスペースがありませんので、何時ものように、室内の端部に組込みました。 上右の写真。  ユニットの状態を下に示します。

 こうして、動力車1両、トレラー車7両を工作し、レイアウトで走行チェックを実施しました。 我がレイアウトのホームは、新幹線車両で8両編成が限界です。

 

■ 走行状態の動画

 レイアウトでの走行状態を動画紹介しましょう。 

 点灯状態を確認するため、室内が暗い状態で、さらに街の灯りも消したままでした。 そして、ATSの調子がおかしかったので、ATSシステムのスイッチを切っており、信号機の灯りも消えた場ですが、走行中の室内灯にはチラツキが無い事が確認できました。 当然ながら線路のメンテナンスも事前に実施しているので、その効果もあるかも知れません。

 さらに、先回工作したキハ系の車両の室内灯走行テストの様子も紹介しましょう。 電灯色の室内灯も趣がありますね。

 

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 2022/2/26 作成