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鉄道模型工作室  153系(高運転台) の動力ユニット交換

 先回報告した湘南色電車の整備作業を始めました。 その第1弾として、動力ユニットの調子が不調であった編成名153系東海道線準急Aについて、新しくフライホイール付き動力ユニットと交換することにしました。

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■ 使用していた動力ユニット

 対象とする動力車両は、2012年2月に発売され、その年の6月に新品として入手したKATO製の153系(高運転台) 7両基本セット( 品番:10-883)の動力車両である。 右の写真。

 この動力ユニットが不調であった。 取出したユニットを下に示す。

 カバーの部分には NO.416 の文字が見えます。 下左の写真。 KATOの3桁品番を拾うと、1977年の 416 モハ152(M) が出てきます。 そういえば、KATO製の153系6機種セットの品番は415であり、同じ 1977年に発売されています。 2012年に発売されと思っていたのに、35年も前の部品を使用していた(?)とは・・・・・・・・!

 こうなると、品番が 415 の153系6機種セットの動力ユニットも分解したくなります。 次回以降で実施しましょう。

 まず、こちらの動力ユニットを分解していきます。 側面の爪と、モータ横の爪を外して  シャシーと座席シートを分解しました。 

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 モータ部分を拡大した状態を右に示します。 形状から GM-5 形式と判断でき、両側にフライホイールを装着したものは、電気機関車用のモータとして見慣れたものです。

 この状態で、左右の集電バネにコントローラからの電極端子を接続させてモータの動きをチェックしてみました。 やはり、電圧を徐々に上げていってもなかなか回転を始めませんでした。 近くをトンと叩くと動き出します。

 何度かチェックしましたが、同じような状態でした。 しげしげと観察しましたが、ゴミなども見当たらず、綺麗な状態です。 不調の原因はよくわかりません。 TOMIXさんのモータと同じような原因なのでしょうか。

 モータ単品を入手することが出来たら、交換することもありうるので、ストック品として保管しておきます。 

 

■ 新しい動力ユニットの入手

 ASSY部品としていろいろな補給品を提供しているKATOさんに期待し、これに代わる動力ユニットを探しました。 いろいろなサイズの動力ユニットがあるTOMIXの鉄コレシリーズとは異なり、電車用であればどれでも適応すると高を括って調べましたが、どうせなら、フライホイール付きの新しいユニットにすることにしました。 そして選択したのが、4987-1B モハ313-1604動力ユニット(\2,860.-)です。 安全を見て、47911ZD1 モハ313-5000 動力台車(\770.-)も2個注文しました。

 もし、マッチしなかった場合には、多くの車両を持つ 313系に使えばよいとも考えていました。

 車体と合わせてみましたが、ポン付けとは行きませんでした。 サイズ的にはピッタリだったのですが、あちこちが干渉している様子です。 車体のスカート部分の内側と動力ユニットの形状がぴたりと合いません。 そこで、今までのユニットと比較しながらナイフやヤスリで削っていきました。

 そして、上右の写真に示すブルーの座席シート部品について、中央部分にへこみがありますが、これは削った跡なのです。 この干渉部分を観察すると、車体側には固定のための大切な爪があり、この爪の部分の干渉を逃がす必要があったのです。

 この逃がし工作には、シャシーと座席シートを外す必要があったので分解しました。 すると、モータ部分が観察できるようなりました。

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 モータは、白いホルダによって保持されていました。 そして両側にフライホイールを装着しているスキュー付きの2極3スリットモータ、GM - 3 タイプでした。

 動作チェックを同様に実施しましたが、低速からスムーズに起動し何ら問題ない事を確認しました。 

 モータ周りの観察は、ここで留め置き、元の様に組み付けて車体との干渉チェックを続けました。 座席シートを削ったきりかけ部分は有効で、車体のスカート部分がぴたりと止まるようになりました。

 

 

 

■ 組付け

 新しい動力ユニットを車体に組付けました。 室内灯ユニットは今まで装着していたものをそのまま使用しましたが、意外と四苦八苦してしまいました。

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 このモデルは、「床ボディ」方式から「屋根ボディ」方式への変換期にあたるのか、両方の特徴を持っていた。 即ち、上の写真のように、屋根、ボディ、窓枠、が全てバラバラになってしまうのである。 このため、キチットはまったのかどうか確認するたびに、どこかがカチャと言うのである。 浮いているところがあるのです。 接着剤で数か所を止めておくことにしました。

 室内灯ユニットは、白いMTテープを使って固定しています。 この後、座席を除く床面を灰色に塗装する予定ですが、まず機能を確認するために、レイアウトに置いてみました。 

 動きはスムースで、動力ユニットを交換した効果がありました。 でも写真のように、床下機器が灰色ですので、他の車両に合わせて黒く塗る必要があります。

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 第1弾の工作は、なんとか完了してので、次は155系キット組付け品の前照灯と尾灯の工作に取り掛かることにします。 だんだん難しくなります・・・・・・・。

 

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 2022/8/12 作成