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鉄道模型工作室 こちらも忘れていました 追加工作 その2

 チラツキを防止した新室内灯ユニットの工作は全て実施したものと思っていたのですが、またまた未実施の車両が見つかりました。 一応は工作を実施したものの、チップ積層セラミックコンデンサのままでしたので電解コンデンサに変更するための追加工作を実施しました。

 

■ 忘れていた工作内容

 マイコレクションの客車類のリストを整理中に、新たに見つけた未実施の工作がありました。 工作メモを眺めていた時に、取付けたコンデンサとして 22μF×4 という記述を見つけました。 これはチップ積層セラミックコンデンサを工作したとのメモですが、100μFの電解コンデンサに取替えたとの記述がありませんでした。 もしやと心配になって、対象の20系寝台客車セットを開いて、車体の中をチェックしてみました。

 案の定です! 確かにチップ積層セラミックコンデンサは工作してありますが・・・・・・・・・・・・。

 この工作が失敗作であったことは、「改良型室内灯ユニットは失敗作なり」(2020/7/27)で説明しました。 これ以降の工作は全て電解コンデンサを使用していますが、セラミックコンデンサを使った 10系、14系、20系、24系の4セットのメモには、電解コンデンサに取り替えたというメモは見当たりませんでした。 現物をチャックすると、やはりその通りでしたので、失敗作の工作品をこのまま放置することはできません。 そこで、コンデンサの取り換え工作を実施することにしました。

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■ 追加工作の内容

 現物を分解して工作方法を考えましたが、およそ30両もある車両をどうやって実施しようか悩みました。 ユニットを新しく作るのも大変な工作になります。 考え付いた方法は、電解コンデンサを並列に追加する方法でした。 種類は異なるけれども同じコンデンサなので、並列に追加しても容量が増加するだけで何ら問題ないはずです。 そして並列接続なので、現在のコンデンサ回路を切断する必要もなく、ただ追加して半田付けすれば良いだけです。

 ただ、大きな電解コンデンサを設置する場所を確保する必要があるので工夫のしどころです。

 

● 20系寝台客車セットの場合

 工作方法を説明します。 室内灯ユニットを天井裏に貼り付けた状態で大きなコンデンサを取付けると座席シートの隔壁と干渉してしまいます。 そこで、座席シートの隙間にコンデンサきちんとを収めることにし、室内灯ユニットもこちら側に移動させることにしました。 その工作の様子を紹介します。

 まず作業環境は下の写真の状態です。

 まず、各要素を取外しました。 下左の写真。 そして、室内灯ユニットの設置場所を変更するために、各要素を一度バラバラにするため、接続しているポリウレタン線を下右の写真のようにを外しました。

 そして、100μFの太くて背の低い電解コンデンサをユニットの背中に取付けるため、コンデンサの足を下左の写真の様に折り曲げ、右の写真の様にハンダ付けして取付けました。 チップ積層セラミックコンデンサとは並列接続となります。

 そして、座席シートの隙間にコンデンサをはめ込むようにして室内灯ユニットを取付けました。 さらに白いマスティングテープを使って下左の写真のように簡単に固定しています。 最後に室内灯ユニットの出力側とテープLED間を配線して工作は完了です。 下右の写真。

 なお、この編成には食堂車が組込まれています。 このため、室内の通路構成が異なり、他の車両の様に太いコンデンサの設置場所がありませんでした。 そこで、細くて長い方の電解コンデンサを用いて通路の隙間に埋め込むことにしました。 下左の写真は電解コンデンサ取付前の状態で、右の写真が電解コンデンサ取り付け後の状態です。

 

● 14系客車セットの場合

 14系客車の場合も同様にチップ積層セラミックコンデンサであった。 「改良型室内灯ユニットの工作」(2020/7/27)参照。 車両の構造は上記の20系と同じであったので同様な工作を実施した。

 そして、尾灯やトレインマークのあるスハフ15形を工作している時にハタと気が付いた。 座席の向きが後ろ向きだ! 先回の44系の場合と同じではないか。 下右の写真を参照ください。 編成の間違いではと思って、先頭側に設定していたスハフ14形を見ると、こちらも同じ状態であった。 2両とも先頭側に連結できないので、片方は最後尾に連結するしかないのである。 すると、座席の向きが後ろ向きになる・・・・・・・・・・・。

 座席が後ろ向きなのに尾灯やトレインマークが必要なの? との疑問のままですが、座席の向きについてはあきらめることにしました。 気にしない! 気にしない!

 

● 10系客車セットの場合

 次に、10系客車についても同様な工作を実施した。 ただし、この編成にはGMの客車ボディーキットを使った手作りの車両が2両あります。

 この2両についてはのっぺらぼうの座席シートなので、上の写真のように、室内灯ユニットの上側に、電解コンデンサを単に追加してハンダ付けした状態で対応しました。 工作は天井部品の熱変形を避けるため、テープLEDを含めて一旦取り外し、ハンダ付け工作後に元の位置に張り付けました。

 

● 24系25形 ブルートレイン編成の場合

 このセットも工作忘れ品ですが、寄せ集め品の編成のため室内構造がいろいろありました。 このため、工作に手間取りましたので、その3にて報告することにします。

 

 

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 2022/12/27