HOME >> 鉄道模型自動運転システム >  ATS列車自動停止システム 冬のゾーンへの設置

ATS列車自動停止システム 冬のゾーンへの設置

 ATS制御ユニットをレイアウトにセットする作業の第1弾として、工作が容易であると思われる冬のゾーンから製作を始めました。 

 

■ 冬のゾーン

 このゾーンは、内と外の周回路が平行して走っており、内側にはヤードがセッチングされています。 そして冬景色として仕上げています。 このゾーンを取り外すと、下右の写真に示す様なベースで構成されています。 この場所で内周路では(2)と(3)の閉塞区間の接続部、外周路では(6)と(7)の接続部を工作することになります。

 まず、機器類の設置場所を探しました。 曲線部でも良さそうでしたがメンテナンスの容易さを考慮して直線部に設置することにした。 信号機とセンサは線路脇に設置するとして、制御部はそのスペースが確保できない。 制御ユニットは内周用と外周用を設置する必要があるのでかなりのスペースを必要とするが、左上の土手に注目して、この土手の中に埋め込むことにする。 そしてユニットの上には取外し可能な丘などを造作して覆ってしまうことにする。

 

■ 冬のゾーンの制御機器類

 まず、今まで試作した制御機器類をもとに配線図を作成した。 制御対象の閉塞区間は、内外の右回りと左回の4区間を受け持っている。 そして、4個の制御ユニット(UNIT-A) をひとまとめにしするボードを作り、信号機やセンサをここに接続する構成とする。

 この冬のゾーンのベース内でこれらの配線を実施し、ベース外との接続は全てコネクタを使用して接続する。

 

■ 線路への設置工作

 通過センサと信号機、および給電ポイントを線路に設置します。 通過センサは、ボード部は土手の中に隠れてしまうので、センサ調整が手元で調整でき、かつ線路脇に設置するため細長いタイプを使用した。 下の写真は、土手下の内回り用の線路で、右回りと左回りの装置を一体的にセットしたものである。 線路の固定は白いMTテープを使って固定している。 接着力は比較的弱いものの、べとべとしないのが気に入っている。

 このセットと同じものを作ってs土手の上で使う外回り用も工作した。

 次に、回路の中心をなすボードを作成した。 設置場所に合わせて細長くするため、25×15穴のユニバーサル基板を二つに切り、給電線が共通配線できる組合せとして右回り用と左回り用に回路を組んだ。 そして、基盤はベニヤ板に固定した。 下の写真は内回り用レールを使って配線チェックのためにテストした時の写真である。

 この構成がレイアウトにマッチするか、幾度も取り付けて干渉具合を確認した。

 同様に、外回り用のレールも加工してレイアウトに取り付けた状態を下に示す。

 このように左回り内周路と外周路、右回り内周路と外周路の4個の制御ユニットをひとまとめにする方法は、意外と手間暇がかかってしまった。 これにブロック間の信号線や給電線を配線しなければならないので、ゴチャゴチャになりそうである。

 心配のとおり、回路図に従って外部接続用のコネクタを配線した状態を下に示す。 配線類は、コネクタ接続する位置を決めておいて取り付けている。 配線長さは想定よりも少し長めにしておくのがベターである。 予定外のことがたびたび起こり、配線が届かない事態に遭遇して配線を継ぎ足したこともありました。

 設置後の様子を下に示す。 装置の設置場所の上に、取外し可能な土手を造作してカモフラージュした。

 完成後の通電状態を示す。 通過センサのスタンバイ灯と信号機が点灯している。 スタンバイ灯が信号機よりも明るいのは変であるが……良しとしよう。

 

ページトップへ戻る .


 2019/8/30 作成