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小型蒸気機関車:   2157 B6 機関車

 

実車プロフィール

 2157号機は、B6の2120形の一台である。Dubs社製で、1902年に製造され、陸軍野戦鉄道提理部、吹田、国府津、大宮工場で活躍後、1959年に廃車される。 

 2120形とその同系機は、一時期の国鉄蒸気の主力となって活躍する。 明治のSLとして、印象深いが意外と昭和の戦後まで、ローカル線などで活躍していたようだ。

模型プロフィール

メーカー : 河合商会
品番: KP-150
車両番号: 2157
発売日 : 2001年9月11日
入手日 :2009年12月17日 中古品入手
定価 : \6,500.-

分解調査

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● 閉鎖された河合商会の蒸気機関車シリーズの中の一台で、中古品を入手。

● 従輪の車軸は首振り機能が無い。 さらに、車軸のスラスト移動量も少ないためミニレイアウトの走行はカーブで脱線するため不可。 このため、僚機の2286号機と同様に従輪の首振り加工を実施している。
      ⇒ KAWAIのB6をミニレールで走らせよう を参照

● カプラーはナックルカプラーを装着する。

● 主な諸元:

連結面間距離 72.0 mm ギャ比 i = 40
車体全重量 41.1 gf 動輪直径 D = φ8.4 mm

● ヘッドライト等は未装着。

● キャブ&ボイラーを取り外した状態を下に示す。 モータは角型モータがきっちりと組込まれており、コンデンサもハンダ付けされている。

● 動力ユニットの内部構成は、同じ河合製の 2120号機 を参照してください。 ここでは修正加工した従輪の首振り部品を示す。

( 2013/10/20  追記 )   

動力特性

 ここに示す動力特性の測定は、自動測定システムを使用して実施する。 測定実施日: 2013/3/25

 

暖機運転:

 動力特性を測定する前に暖機運転を実施するも、運転中の測定は実施せず。

 

速度特性:

 河合商会のこのシリーズの特徴として、速度が非常に遅い事が挙げられるであろう。 スケール速度の80Km/h を出すのに 8Volt も必要であり、一般的なNゲージと比較して、モタモタと走っている感じがする。

 電流は、50 〜 70 mA で小さいほうである。 2120号機のような電流変化は見られない。 ギリギリと怪しい音を立てながらも、かなりの低速走行は可能である。

 


牽引力特性:

 車両重量が40グラム強であるものの、トラクションタイヤが無いため、粘着牽引力は10グラム以下が限界のようである。 しかし、同じ種類の2120号機が8グラム近くまで出ているのに、この2157号機は6グラム弱で、その差は良く解らない。 個体差なのだろうか。

 また、5ボルト近辺での低速走行時には、2120号機と同様に、途中から速度がグーと下がり、走行が不安定となった。 測定は、7、9、5ボルトの順で測定しているので、最後になってモータが過熱したのだろうか?

 7ボルト時には電流のバラツキが少なかったのに、9ボルトになると電流が大きくバラツイテいる。 2120号機と比較すると、この牽引特性は個体差が大きいようである。

 

 また、この測定中の電流と電圧の関係を右のグラフに示す。 電圧変化は、0.5ボルト以下であった。

 

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 この機関車の特徴として、 電圧に対する速度が遅いので種類の異なる機関車との重連は無理のようである。 重連させるなら、同種との機関車同士に限定されると思われる。

                                     ( 2013/3/25 追記 )