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ATS列車自動停止システム 秋のゾーンへの設置

 ATS制御ユニットをレイアウトにセットする作業として、秋のゾーンの製作を行う。

 

■ 秋のゾーンへの設置

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 この奥まった一角の名称が、いつの間にか “ 秋のゾーン ” と呼ぶようになってしまった。 このレイアウトの左隅は冬景色として工作してきたが、左回りにぐるりと見渡している時に、ふと気が付いた。 春夏秋冬になる?  ヤードからブリッジの部分を桜の木で埋めれば春に! 登山電車の部分は夏だ。 そして市街地を抜けると紅葉の秋となり、そして冬景色に繋がっていく・・・・・・・・・・。  ATSシステムの完成後の作業テーマが決まったぞ。

 

 さて、このゾーンには高架部分につながる外周路と、駅構内につながる内周路があるが、ここのゾーンに設置する制御機器は外周路用のみである。 内周路は駅構内として対応するが、通過センサだけは、距離的にこの部分に設置しておく必要があったので、ここで工作しておいた。

 

 ここに設置する機器類の配線図を下に示す。 外周路の右回りと左回りの線路を制御する必要があるので、信号機、通過センサ、制御ユニットが各2セット必要である。 また、通信線は、左側の冬のゾーンからの通信と、右側の駅構内と高架部との通信を分けて接続する必要があるので、図のようなややこしい配線となっている。 さらに、ヤードの出入り口スイッチの信号も挟んでおく必要があったのだ。

 

■ 制御ベースの工作

 制御ユニットを取り付けるベース部分について、ここでは2個の制御ユニットをまとめることにした。 さらに、通過センサーの取り付け位置が狭かったので、調整部をここに取り込んでいる。 ベースは、25×15穴のユニバーサルを使用した。 

 この制御ベースを下左に、制御ユニットを装着した状態を下右の写真に示す。 LEDの足は高く取り付けているのは、外からでも確認できるようにするためである。

 通過センサーと信号機を取り付けた複線路を下に示す。 まだ配線は未加工である。

 これに、信号機とセンサとの配線は Φ0.29mm のポリウレタン線を使用し、給電線はKATOのコネクタと配線を使用した。 また、通線線のためのコネクタを取り付けた。

 線路裏は配線でゴチャゴチャになっているが、マスキングテープを使って固定させている。 そして、5ボルト電源を使って制御部分の作動確認をチェックした。 通信線と給電関係は確認できないが、信号機やセンサの動作確認は実施出来た。

 

■ レイアウトへの設置

 この制御ベースと線路のセットをレイアウトに組み込むためには、機関区プレートとヤードプレートを取り外して工作する必要がある。

 まず、制御部を収める場所探しか始めたが、外周路の外側の土手の部分を切り取って、その中に埋め込むことにした。 センサの調整は蓋を取って実施することになる。

 内周路は駅構内として対応するが、入場制御用の通過センサだけは、距離的にこの部分に設置しておく必要があった。 そこで、センサとその配線を実施し、4本の配線はポリウレタン線を使って駅構内の位置まで伸ばし、ピンヘッダを使ってコネクタとした。

 

■ 床下の配線とスイッチの設置

 必要な配線は、レイアウトボードの裏側にて実施した。 冬のゾーンとの通信線、秋のゾーンへの配線、そして、右側の駅構内と高架部への通信線、さらに、給電配線を実施している。

 この配線の途中に、ヤード出入り口での制御用スイッチを設けた。 回路は先回報告したヤード左端の場合と同様であるが、ここでは、右回りと左回りの2回路を制御する必要があった。 また、ヤードの線路を設置しているプレートにスイッチを設けるのがベターであるが、同じプレート内に設置した。

 給電線と通信線は、途中で配線の分岐が必要であったので、下左の写真のようにひとまとめにしている。 下右の写真は、右側のゾーンである駅構内と高架部へ接続する通信線と給電線の配線の様子である。

 プレートの下側を通って、都市ゾーンの地面を開削した溝の間を通している。 この部分は駅の下側になるので配線を隠すことが出来る。

 配線の端部はコネクタで接続するように工作した。 配線工作が完了したので各プレートを元どうりに設置した状態を下に示す。

 

 なお、このゾーンを秋とのゾーンと呼ぶのは、システム設置完了後の仕上げ工作にて、下の写真の様に秋の風景にグレードアップさせているからである。

 

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 2019/8/31 作成