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■ いきさつ
先日、工作室にてマグネティック・カプラーの装着について報告したが、このカプラー関係の高さ寸法について、まとめてみることにしました。 ナックルカプラーの種類や取付については、 KATOのナックルカプラーの一覧表 や マグネティック・カプラーの装着 を参照してください。
■ ナックルカプラーの高さ違いについて
もう一度、ナックルカプラーの高さ違いについて確認をしておきます。 KATO製電気機関車のEF65形において、スカートボディマウント方式の新旧を比較してみました。 ナックルカプラー非対応のEF65 1124号機(品番:3035-1)にナックルカプラーを装着した状態と、正式に対応しているEF65 1103号機(品番:3061-1)に装着した場合を、正面から撮影したのが下左の写真です。 また、下右の写真はカプラーを取り外した状態です。 カプラーの高さと、カプラー取付面の高さが新旧車両で異なっている事が判ります。
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また、装着はナックルカプラーだけではないので、アーノルドカプラーについても観察して見ました。 スカートボディマウント方式の電気機関車に使用されていたアーノルドカプラーを取り出して来て、並べて見ました。 右の写真のように長さや穴部の形状がすこし異なっているようですが、注目する取付高さについては、下の写真のように、明確に異なっていました。
カプラー装着状態を確認する必要も無く、これはカプラー取付面が異なっている事を示しており、それぞれに対応するカプラーに互換性が無い事を示唆していると考えています。
■ 一覧表
これまでの調査結果より、一覧表にまとめてみました。
なお、寸法関係は、しょぼつく老眼と怪しげな道具で測定していますので、あくまで参考として見ておいて下さい。
装着タイプ | 取付寸法例 | カプラー寸法 | 対応するカプラー |
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KDカプラー対応の スカートボディマウント方式 |
◆KDカプラー(No.2001) | ||
専用のアーノルドカプラー | ◆アーノルドカプラー (01M0041?) |
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ナックルカプラー対応の スカートボディマウント方式 |
◆224系、239系、282系グループのナックルカプラー ◆28-149、28-150のマグネティックナックルカプラ S |
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専用のアーノルドカプラー | ◆アーノルドカプラー (Z01-0281、Z01-0240など) |
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アーノルドカプラー ポケット方式 |
◆1376系グループのナックルカプラー(Z05-1376など) ◆マグネティックナックルカプラOS (28-088) |
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◆KDカプラー (MT-7、MT-10) |
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◆KATOカプラーNシリーズ (11-702、11-707、11-722等) |
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一般的なアーノルドカプラー | ◆アーノルドカプラー (Z01Q0041?) |
( 注記 )
■ まとめ
ナックルカプラーの高さ問題については、設計変更による新旧の互換性の問題と捉えており、その内容を理解してしまうと、安心した選択が可能となりました。 メーカーが新規にナックルカプラーを採用した時、取付関係の寸法を何故変更したのか分かりませんが、その互換性を犠牲にしてでも変更した意図を知りたいものです。
ナックルカプラーが発売されて何年も経ってしまい、情報としては古くなってしまった感じもいたしますが、今回の調査結果が、切った貼ったの工作派に対して参考となれば幸いです。