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鉄道模型実験室 No.216  Pythonを触ってみよう 開発環境 IDE について 

 80の手習いとしてPython に触れている。 今回は応用問題としてPDFファイルからの情報取り込みに取り組んでみた。 このために新しい教則本を入手して、そのページを開いてみると、最初から新し課題に直面した。 Python の開発環境が異なっていたのである。

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■ 新しい教則本

 今回、活用する教則本は、7月28日に購入したSBクリエイティブ社の「Python 自動化仕事術」です。右に示すように、著者は永井雅明氏です。 これはPDF編集という項目が目に入ったので思わずゲットしてしまったものです。 Excelの自動化、デスクトップの自動化、Webの自動化、PDFの自動化、メールの自動化などが説明されています。

 目的は「PDFの自動化」の章ですが、第1章の「自動化をはじめる準備」を開いてみると、新しいことがいっぱい書いてありました。 Anaconda とか、Jupyter Lab とか、ノートブック?とかの説明です。 この本はこれを基礎に記述されているので、まず、これらを理解する必要がありました。

 その内容は、Python の開発環境の設定と使用方法が説明されていました。 それも、自分が今まで使ってきたものと異なり、新しい内容でした。 そこで、今回はこのPython の開発環境について、整理しておくことにしました。

 

■ Python の開発環境 IDE について

 この "開発環境 IDE ” についてネットでググッて見ると、いっぱい出て来ますね。 例えばPythonのIDE(統合開発環境)7選として紹介されているものでは、PyCharm、Visual Studio、PyScripter、Eclipse、Atom、VScode、Sublime Text などが紹介されていました。 あれ?Jupyter Lab が無い!

 最近では、プロでも使用している言語として Python が No.1と紹介されている記事もありましたので、いろいろな分野のプロが使い易い環境を、それぞれの分野に適したものとして発展させているものと理解しました。 趣味で習い始めた自分としては、教則本の説明に従って、Jupyter Lab にて開発環境を設定することにした。

 ここで、自分が使ったPython の開発環境 IDE について整理しておきます。

 

(1)PowerShellとメモ帳

 もっとも簡単な開発環境です。 最初に使用した教則本である翔泳社の「Python ゼロからはじめるプログラミング」で使用した環境です。 コマンドを実施するコンソールとしてはWindowsにインストールされている PowerShellを使用して、命令を記述して保存するエディタとしてメモ帳を使う環境です。 メモ帳で記述したプログラムを拡張子を .py として保存し、コンソールから python プログラム名 とインプットして実行させる方法です。

 

(2)Python のIDLE

  Python と一緒にインストールすることが出来る簡易なIDE で、初心者用としては十分な機能を持っています。 IDLEのアイコンをクリックするとPython を起動させることが出来ますし、コンソールとエディタも設定されています。 この環境は、LED電子工作集の「R-1 RaspberryPi に挑戦」で紹介したように、RaspberryPi のプログラムはこの環境でプログラミングを実施していたことを今となって確認した次第である。

 

(3)JupyterLabによるIDE

 今回の教則本で紹介されている開発環境です。 特徴としてはwebブラウザを使用するもので、データ分析などで多く活用されているとのことでした。 上記の環境とは一味も異なる使い勝手ですが、Pythonとしての基本は同じなので、すぐに使えるようになりました。

 

■ JupyterLabによるIDEを使ってみる

 早速、この環境を整備してみましょう。 Python と関連するライブラリーをパックにしている Anaconda をインストールしている場合には、すでにこのモジュールはインストール済みとのことですが、ネットで調べると、単独でもインストール出来るとのことでした。 先にPython をインストールしている環境で Anaconda をインストールすると、どこかで干渉する恐れがあるので、避けた方がよいとのアドバイスもありました。 今は改良されているかも?

 そこで、PowerShell にて、 pip install jupyter lab と打ち込み単独でJupyterLabをインストールしました。

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● 起動方法

  PowerShell のコマンドラインにて jupyter lab と打ち込んで実行すると、しばらくしてブラウザが立上り JupyterLab の画面が表示される。 かなり時間がかかりますね。

 画面の左側はファイルの一覧を示すブラウザとなっており、右側がLauncher とのことで、ここのNotebook をクリックせよとのことであった。 するとプログラムを記述するための作業領域が表示されます。 この領域をノートブックと呼ぶそうです。 メモ帳みたいなものですね。 下の写真。

 あちこちのタブなどを触って、その機能を探ってみましょう。

● 終了方法

 ブラウザのウインドウに表示されている右上の×を使って終了する方法もあるようですが、バックグランドで走っている Python を終了させることは出来ません。 このために、File タグの一番下の 「Shut Down 」 をクリックして jupyter lab を終了させ、ブラウザも終了させます。

 その後、 PowerShell のコマンドラインにて exit と打ち込み、 PowerShellも終了させます。 少し面倒ですがパソコン内にゴミが残らないように慣れるようにしましょう。

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 次回は、PDFファイルからの情報取り込みに説明します。

 

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 2022/8/1