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(この記事は2009/10/28にトレイントレインに投稿したものを再編集しました。)
■Bトレ台車の集電化加工に四苦八苦
Bトレはミニレイアウトには欠かせない車両のひとつです。 しかし、そのコンパクトさゆえに制約も多いですね。 電車や客車には室内灯や尾灯などを付けたくなるのですが、線路から電気を受け取る集電方法に悩みます。 動力車と同じ集電方法を採用すれば問題ないのですが、トレーラ車にはそれに対応する製品がありません。 集電機能のあるNゲージ用の台車をパーツとして購入すれば良いのですが、Bトレのサイズにはピッタリときません。 もし、KATOのBトレ用台車を加工する方法があればと思って、先輩諸氏のアイディアを参考にしながら、いろいろ挑戦してきました。 ここでは、苦心惨憺して、なんとか加工したBトレ台車の集電化加工を紹介致します。
下の写真は、ASSY状態からSUB-ASSY状態まで、色々な状態を並べてみました。 台数は5台分あります。 車輪から台車まわりの配線方法、台車からシャシーへの配線方法、そしてLEDへの配線方法など、ご覧頂けると思います。
上の写真の一番右の状態を拡大したものが下の左側の写真です。 台車の車軸軸受部に集電部を設け、台車上面に角を出します。その角を床下に設けた針金に接触させて通電させています。 右側の写真は室内灯の部分を写しました。
床部分の構成を上の写真の番号に対応して説明します。
狭い場所に組み込んでいますが、機能は上々です。 ただ、車輪の走行抵抗が大きいのが問題です。
それにしても、Bトレ台車の抵抗の少ない集電方法は無いのだろうか。 針金の太さを変えたり、銀紙の利用なども実施しました。 抵抗力も測定してみました。 集電性能と抵抗の兼ね合いで四苦八苦しました。 ピボット軸受の効力を改めて実感しています。
KATOさんの動力台車を利用すれば簡単なのですが、自分の財布が持ちません。 モータと歯車は不要ですし、部品のバラでもいいので¥1,000.-程度で提供していただけると、すぐに飛びつくのですが、K社さん如何でしょうか。 新しく樹脂型を起こす必要もなく、ただ部品を集めて袋につめるだけで充分なのですが、商売にはならないのでしょうか。
■1両目はかくれ補機
このBトレのスハ43を4両に編成しC50に引かせて夜行列車として編成しました。 この夜行列車には、室内灯を組み込んでいますが、その上部車体を取り外した状態を下の写真に示します。 最後尾の車両はスハフ42で、室内灯と尾灯を組み込んでいます。 室内灯は夕庵さんの方式を参考にさせて頂きました。
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ところで、1両目の車両の様子が異なっているのに気付かれたと思います。 そうです動力台車なのです。 この動力台車にLEDを組み込みましたが、動力台車にはスペースが無いので、LEDとCRDだけで構成しました。 右の写真を参照。
でも、なぜ動力台車なの?
理由は、
このために、C50と云えどもスハ43系の4両を牽引することが出来なかったため、客車の1両目をひそかに動力台車としたものです。 これを自分は「かくれ補機」と名づけることにしました。 これによって、急勾配もスムーズに走行出来るようになりました。 なんとか走行抵抗を減らす工夫はないものかな?