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12m級のELをつくる

(この記事は2010/11/23 にトレイントレインに投稿したものを再編集しました。)

■  12m級のELをつくる

 Bトレのコキを牽引させるコンパクトで力持ちの機関車をつくることにしました。 まず、動力台車の確保ですが、一番簡単なのは、マイクロのED17やED18の台車をそっくり利用することです。 でも、資金力が乏しい小生にはもったいない気がして手を出しませんでした。

 次に考えたのが鉄コレの12m級動力の活用です。 重りを目いっぱい詰め込みましたが、片方の台車しか駆動しないことなどから、牽引力が不足します。 以前、加工した茶色のEF58がこの方式です。

 そして、EH系の車両に注目しました。 ネットで古いカトーのEH10をジャンク品として入手しましたので分解してみました。 下の写真です。 

 後車(2エンド側)には歯車も無く、カプラーもダミー化していましたが、前車(1エンド側)にカプラーを付ければそのまま動力台車として使えます。 カプラーはDF50のカプラーセットを利用しフレームに接着しました。 ボディーは前車と後車をニコイチにして作り、最初の12m級ELを作り上げることが出来ました。 後車の部品など(写真の右半分)はジャンク箱行きです。

 これに気を良くして2台目のEHを入手し、EF65を作りました。 ボディーはBトレのベストリピートパート9の車体をニコイチにして作り、カプラーは台車と共にEH10のものを前後に使用しました。

 

 そして、この2台目の2エンド側車両を利用する方法を考えたのが、上の写真です。 モータはBトレのチビ凸用動力ユニット(集電不良のジャンク品)のものを使用しています。 ウオームギヤのモジュールが異なっていましたので、もともとの物と、はめ変えています。 シャフト径が1.5mmとピッタリだったのが幸いでした。 そして、右の写真の様に、ビニールテープで隙間を調節してフレームにはめ込みました。
 ボディーはBトレのものからニコイチで作り、カプラーはカトーのジャンパー付きのものを強引に接着しています。 作動は何とか動きましたが、ギヤ音が大きく色々いじりましたが我慢することにしました。

 これに気を良くして、3台目のEH10も加工してしまいました。 EF63とEF65です。 ボディーはフルスケールをそれぞれ入手して、切り詰めました。

 

 あれこれ改良しながら作りましたので、一台一台作りは異なっています。 動力部はカトーの古い製品(品番が305のもの)を使いましたので、作動がややギクシャクし、音も大きいのですが、良しとしています。 最新のフライホイール付きが欲しくなったので、新しい3005-1の物も分解してみました。 しかし、かなり構造が異なっており、チビ凸用のモータも使用出来ません。 K社さんがモータ単品でも市販してもらうと改造できるのですが、半分をジャンク品にするのは勿体無いので、改造をやめました。
 次に、モータ単品を市販しているT社さんのEH500の車体(品番:2143)を分解してみました。 改造は行けそうですが、そんなに機関車ばかりは要らないので、改造を中断しています。

■ モータのウォームギヤを取り換える

 12m級のELを作るにあたって、ポイントとなったモータのウォームギヤを取り換える方法を紹介します。

 

  道具は左の写真に示すように、電線の被覆を剥がすための道具を使用しました。 「Wire Stripper」と言われる物で、適切な径の穴があいた部分にギヤの首っこを挟みます。 それを万力台の上に載せて、シャフト部分を同じ径のシャフトで軽く叩きながらシャフトを抜いていきます。 ハンマーの前にあるのがそのシャフトですが、これはEH10に使用していたシャフトで、両側に樹脂製のウォームギヤがはめてありました。 樹脂製のため、手でねじりながら抜くことが出来ました。 モータには、真鍮製のギヤがしっかり圧入されており、容易には取れません。ギヤの首っこを挟んだ状態が右の写真です。

 ギヤを抜き去った状態が上の写真です。 モータの両側に付いていた真鍮製のギヤは、樹脂製のギヤがはまっていたシャフトに転移しております。 最後に、樹脂製のギヤをモータシャフトに手で押し込みました。 これで作業は完了です。 樹脂製のものは、その弾力があるので、圧入力は小さく、手で抜き差し出来ますのでこのような苦労は要らない様です。 参考になれば幸いです。