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駅ビルを作る

■ いきさつ

 物置部屋に設置した新レイアウトの製作作業は、遅々として進んでいないが、暇をみては少しづつ手を入れている。  ⇒ 鉄道模型レイアウト

 今回は、登山鉄道の本線との接続駅が貧弱なので、手直しするも、駅ビルの新設まで発展してしまった。 その状況を報告する。

 

■ 今までの駅

 なんとか駅らしく作った登山鉄道の本線との接続駅を説明します。 まず、本線の駅は、レイアウトの正面にデーンと居座っています。 今までは、新幹線の10〜12両編成が停車できるように、長いホームにしていましたが、在来線の編成などではホームが長すぎますので、約半分のパターンに取り替え出来るようにしています。 駅舎はTOMIX の橋上駅舎(近代型、品番:4033 )を2ヶ使用して設置しています。 本線は高架を想定しているので、高さが高くなり、橋上駅舎では無理があるなぁーと思いつつ、そのままになっていました。

 この本線に接続する登山鉄道の駅は、右上の写真のように、鉄コレのホームと、KATOの地上駅舎(品番:23-210 )のストック品を再活用していました。 この登山鉄道全体は、TOMIX の自動運転ユニットを使用し、モード3のスイッチバック運転モードで運転しています。 この場合、本線との接続駅は通過駅となってしまい、写真のようにホームに車両が停車している時間は、進行方向を変更する停車時間のみとなり、駅としては非常に寂しい状態となっています。 自動運転のスター時点でも、このホームに停車していると、誤動作を起こしてしまいます。 このために、控えの電車を留置しておくホームをもう一本作る事にしました。

■ ホームの増設

 控えの電車のために、留置用のホームをもう一本作った状態が下の写真です。 一方のホームに控えの電車を留置しておいて、自動運転中の電車がやってきたら、その停車中にポイントを入れ替えれば、電車を交代させる事が出来ます。 やり方は、RTM東海サブ路線の自動運転設定 と同じやり方です。 駅には常に電車が留置しているので見た目にも良さそうです。 でも、センサーが線路からはみだして具合が悪いのと、停車するまでのホームの長さが、短い様です。

 その上に、駅の回りが貧弱で、思案のしどころでした。 そこで、思い切って線路の延長を兼ね、ここに、駅ビルを建設することにしました。

 

■ 駅ビルの工作

 駅ビルの構想として、1階は切符売り場や改札口、2階には登山鉄道の改札口とホームに繋がるフロア、3階から上は、事務所でも、デーパートでも、ホテルでもと考えており、既成品を探しましたが、適当なビルが見当たりませんでした。 そこで、プラ板を使ってオリジナル駅ビルの製作に挑戦することにした。

 まず目をつけたのが、解体したRTM東海の1層と2層の間に使用していたTOMIX の高架駅A(改札口、品番:4046 )でした。 このストック品を再利用することにしましたが、奥行きが長いので切りつめる必要がありました。 奥に有った階段を前面に持ってきて、左側には店舗(らしき部屋)を追加して、1階のレイアウトを決めました。

 下の写真は、ビルの壁、天井、床などを、厚さが1.5mm のプラ板から切り出したもので、これらのパーツからビルを構成しています。 3階と4階の右半分がオフィス、また、3階から8階までの左半分がホテルと言う事で、窓の配置を決めています。 さらに、室内灯の設置を考慮して、 3階と4階の間でビルを上下に分割出来るようにしています。 ビルのサイズは、幅が200mm 、奥行きが75mm、高さは200mm の大きさです。

 窓の切り抜きは、建物の表面の飾りを兼ね、窓のサイズに従って切り込みを入れています。 プラ用カッターで浅く筋を付けただけですが。 その筋に従って、ドリルと彫刻刀を使用して切り抜いていますが、なかなか面倒な作業ですね。

1階のフロア部分を拡大したのが下の写真で、右の写真は裏側を写したものです。 切り貼り部分の補強のために、0.5mm のプラ板を貼り付けています。

 また、2階の登山鉄道の改札口は、ストック品を寄せ集めて切符売り場、改札口、ベンチ、壁などを配置しました。

 組み上げた駅ビルの外観です。 屋上にも空調施設などストック品を利用しています。

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外壁に付けた飾りの筋が見えていますが、パネル式の外壁の様で、それらしく見えます。1階の丸い柱と切符売り場も、さらに中央の階段もなかなかの雰囲気ですが・・・・・・。
右上の写真は、登山鉄道のホームに繋がる部分ですが、有り合わせの柵を設けて、線路への転落防止柵にしています。

 クリーム色の塗装を吹き付けてとりあえずレイアウトに設置してみました。 やや大き過ぎたような気がしますが、レイアウトが引きしまったようです。 本線のホームの屋根も少し配置を変え、これもストック品の木製の跨線橋を追加設置しました。 近代式ホームにはアンマッチですが・・・・・・・。

 登山鉄道のホームも良く見えるようになり、狙い通りのストラクチャになりましたが、この建物の正面は向う側になっており、折角苦労した1階のフロアの造形は見る事が出来ません。 当初から分かっていたことですが、見えないとやはり寂しいですね。

  

 

 建物の窓や照明はまだ工作しておりませんが、追って作業を進めていきたいとおもっています。 看板も欲しいですね。

 今回の工作で、ストラクチャ作りの面白さを体験することが出来ました。 既成品ではなくて、かつ、乏しい小遣いに頼らずに作ることが出来ますので、今後もチャレンジしていきたいと思っています。