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パワーユニットのスイッチを交換

■ スイッチを交換する

 TOMIX 製のパワーユニット N-1000-CL (品番:5502 )のメインスイッチが先日、突然に壊れてしまった。 ON / OFF 操作をしてもパチン、パチンと動かなくなっており、スイッチがバカになってしまったので、当然電源も入らなくなってしまった。 そこで禁断の分解作業を実施して観察したところ、スイッチの足が破断しており、完全に機能不全の状態であった。 そこで、市販のスイッチと交換した。

 

 少し格好が悪いが、機能は充分である。 問題無く使用できるのである。

 

■ 作業内容

 グダグダになったスイッチを分解したところ、ボタンの足の片方が根元から折れていた。 足の先端は、導電バネと係合しており、スイッチのスナップ作用を行う重要部分であるため、接着剤を使って接着したとしても、バネ力には耐えられないと考えて、代わりのスイッチを探す事にした。

 

 

 と言っても、秋葉原や名古屋のアメ横は遠いし、秋月に頼んでも送料が掛ってしまう。 TOMIX に文句を言ったところで、修理費と送料が掛ってしまうだろう。 そこで、市内のホームセンターで適当なスイッチを探したのが、右上の写真のスナップスイッチである。 3A・125V とあるので定格的にも充分であろう。 パワーユニットの裏側に記載されている定格入力容量は、33VA であるので、容量的には10倍もある事になる。

 

 さっそく取付に掛ったが、当然寸法は一致しない。 幸いにスイッチの外側寸法が、スイッチ窓よりも大きかったので、1.5mm 厚さのプラ板でスペーサを作り、付随している取付ネジで締め付けることにした。 配線は、壊れたスイッチの半田を溶かして配線を外し、新しいスイッチに半田付けした。 100ボルトの電圧が掛るので、しっかりとハンダを盛り付け、熱収縮チューブで絶縁も万全にした。 上の左の写真は、壊れたスイッチと新しく取り付けたスイッチを示す。 また、右の写真は取り付けた状態で、黄色の丸で示している。

 簡単な工作であるが、1万円もする製品を甦えさせる事が出来た。 僅かな投資でリサイクル成功である。

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 それにしても、TOMIX さん、お粗末ではないか! ホビーと言えども1万円もする製品である。 家庭用の電気機器のスイッチでこんな壊れ方をしたスイッチなど見た事が無いし、もともと、スイッチが壊れたという記憶もない。 どこかにぶつけたとしてもスイッチの表側には傷など付いていないし、ぶつけた記憶もない。 破断面をしっかりと観察すれば原因が判るのだろうが、突然の作動不良に驚いている。

 今後、この製品になにかトラブルがあっても、分解して部品を交換したので、TOMIX さんはもう知らないと言うだろう。 ユーザー責任と言う前に、製品の信頼性をもっと向上させて欲しい。 スイッチの耐久性は100万回とは言わないまでも、1万回以上の耐久性ぐらいは保障していないのだろうか。

 1日1回作動させるとすると、1年で365回、10年で3,650 回、安全率は3倍・・・・・・・・・。