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ダブルルーフの2軸客車を作る

■ はじめに

 先日、トーマモデルワークスから発売されている 「ボールドウィン9号機キット 」 を組付けました。 この車両は愛知県の「博物館明治村」に現存する9号機をNゲージで模型化したものです。 この明治の蒸気機関車は3台の客車を牽引していますが、客車も古い形式の車両です。 折角機関車が出来たので牽引する客車も作ることにしました。

 

■ 博物館明治村の旧形客車

 先回紹介した写真をもう一度掲載いたします。

 特徴は屋根の形がダブルルーフになっている事ですね。 足回りは2軸で、デッキがオープンデッキになっています。 車両はハフ11、13、14号で、13号と14号が同じ形式のダブルルーフ車です。 今回はこの車両を模して工作してみることにしました。

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■ ハフ113号と14号を模して作る

 自分は、フルスクラッチで作る技能を待ち合わせていないので、種車から加工することにしました。 その種車は、中古品のKATOのオハ30とワム8000です。 右の写真に示すように、ケースにはオハニ30と有りますが、中身はオハ30でした。 さらにジャンク品のもう一台も加えて、ニコイチで2台の車両をつくることにしました。

 ます、オープンデッキの加工から始めました。 デッキ部分を切り取り、0.5mm のプラ板で側壁と天井を作り、貼り付けました。 側壁には出入口の扉が必要ですが、それは切取ったデッキの扉を細工して、再利用しています。

 工作はお粗末ですので、写真を小さく掲載いたします。 「どんな工作をしたか」ではなくて、「どのように工作したか」を見て頂ければ幸いです。

 しかし、あらためて実物の写真を見てみると、天井の部分が違っているようでした。 そこで、他のサイトの写真を見てみると、天井は丸形をしていました。 そこで、反対側の工作は、少し変更しました。 天井はプラ板を貼りつけるのではなくて、ルーフの裏側にパテを塗って丸天井にしています。 そして、窓の位置に合わせて車体を短く切断しました。 実車は窓が10個ですが、この種車は、3個づつがセットになっている形状でしたので、区切りのよい9個の窓にしています。

 切断した車体を接着し、その長さに合わせてルーフも短縮しています。 ベンチレータの位置に少し悩みましたが、短い方のルーフのベンチレータは削り取っています。 シャシーはワム8000のシャシーを使用し、車体の高さに合わせるため上面を半分以上削っています。 このため、重りが使用出来なくなりました。 なお、デッキの天井の工作は、二つの方法が混在していますが、そのままにしています。 いい加減ですね!

 つぎに、2両目の工作も同じ様に行いましたが、デッキの工作方法をさらに変えてみました。 まず、屋根と車体をセロテープで固定してデッキ部分を切り取ります。

 次に、屋根のデッキ部分の出張りを大きく削り取り、サランラップを挟んで車体にはめ込み、再びセロテープで固定します。 エポキシ系のパテを使って天井部分を形成し、固化した後にルータで削って天井の形を作りました。 実車のようには出来ませんでしたが、あまりこだわらない様にしています。

 

 2台分の車体とシャシーが出来あがりました。 仕上がった部品を仮組付けすると、まだ車体が高過ぎたため、車体の高さをさらに低くする必要がありました。 シャシーの上面を更に削ると、カプラー部分が車体のデッキ部分と干渉するようになってしまいました。 このため、カプラー部分を切取らざるをえませんでした。 また、シャシーの上面には鉛板を張り付けて脱線防止の重りとしています。 上右の写真。

 カプラーはカトーカプラーを使用し、カプラーボックスを0.5mm のプラ板に接着し、車体には両面テープで接着します。

 最後に忘れていたデッキの手すりを作りました。

 一台目は 0.8mm の真鍮棒を使用して工作しましたが、すこしゴッツイ感じになってしまったので、2台目は 0.5mm の銅線を使用しました。 上の写真。 はみ出したハンダ(へたくそ・・・・・・!)は、セッセとヤスリで削りました。

 最後に塗装して完成です。 

 やはりボールドウィン9号機で牽引するとピッタリですね。 

 この勇壮な走行画面を動画にしましたので、下記に紹介します。

 工作技能はまだまだ幼稚ですが、遠くから見る分には問題ないレベルまで仕上げることが出来ました。 老眼鏡も怪しくなってきた小生にはこれで充分と自己満足です。