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キハ24の尾灯を改造する

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■ はじめに

 先月、ネットオークションにて見つけた古い金属製のキットであるパアーハンズの N-506 キハ24形気動車ボディーキットを組み立てたが、組み込んだ尾灯の構成の問題が残っていた。 殆ど見えない上に隙間から光が漏れていたので、改良することにした。

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■ 改良の内容

 砲丸型のLEDは結構なスペースを必要とするので、設置場所に苦労する。 そこで、チップ形のLEDを使うことにしたが、左右の二つの尾灯に対して、一つのLEDと光ファイバーも組み合わせで行く方法と、2個のLEDを使ってすぐ裏側に設置する方法を検討したが、設置場所が限らているので後者の案を採用した。

 尾灯の光量は少なくて良いので、大きな抵抗を入れた右のような回路にする。 備品はすべてチップ部品として、コンパクトにして、車体の前部の隙間にはめ込んで周りをパテで埋め込んでしまうことにした。 

 赤色のチップLEDは、OSR50805C1C 、サイズは 2.0×1.25×1.10mm を使った。 抵抗は、0.1W の1KΩのもので、RC0603の 1.6×0.8×0.45mmのサイズである。 コンデンサは、チップ積層セラミックコンデンサ 0.1μF 25V 2012、サイズは 2.0×1.2×0.85mm を使った。 複数の通販会社を利用すればサイズなどを統一することができたが、まとめて一つの通販会社に注文したのでバラバラになってしまった。

 基板は、以前にまとめ買いした薄型のユニバーサル基板を切り出して使用した。 2.54ピッチの薄型ガラスエポキシ基板を16×6×0.8mmサイズに切り出した。 チップ部品をハンダ付けした状態を下左に示す。 これに、φ0.29mm のポリウレタン銅線を取り付け状態を下右に示す。 チップ部品が動かないようにハンダ付けの順序を考えながら工作したが、なかなか難しいですね。 ユニバーサル基板を使ったため、配線回路は銅線などで構成する必要があるが、そこをハンダでごまかそうとするのであった。

 チップ部品は、 もう少しサイズの大きな種類を使用していたら、ハンダ付けはもっと容易だったかも知れない。 基板のピッチに比べてサイズが小さすぎたようである。

 完成後に点灯試験をして、機能しておれば合格としている。 下左の写真。

 次にボディ側の工作を実施する。 先回工作した不良部分をルーターで削り取り、運転席の間には、t = 0.5mm の黒い不透明なプラ板で仕切りを作って、周りをパテで埋めた。 完全に光を遮断させるためである。 勿論尾灯部分はしっかりと開いていることを確認する。 上右の写真。

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 こうして作成した車体前部のポケット部分に、上で工作したライトユニットをはめ込んでその周りや裏側を、これまたパテで塗り込んでしまった。 下左の写真。 黒い穴は、動力ユニットをネジ止めするためのネジ穴である。 こうしてLEDの赤い光は尾灯部分とネジ穴以外は封じ込めてしまった。

 次に、 t = 0.5mm の薄いプラ板で天井を作り、天井のライトユニットを覆ったが、まだ光が集中するようだったので、LED部分に両面テープの保護紙を付けたままで貼り付けた。 これによって、光がだいぶ柔らくなったがこれで我慢することにした。

 また、動力ユニットと車体は、分解しやすいように独立させ、その間の通電は、右の写真のように、座敷シートに銅板を張り付けて車体側の配線を実施する。 動力ユニット側は、0.3mm のリン青銅板を取り付けて集電シューとした。 その拡大部を下右に示す。

 こうして照明工事が完成した車両をライアウト上に載せて点灯試験を実施した。 その時の写真を下に示す。

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 あれまぁ・・・! 前照灯と尾灯が同時に点灯している! でも、尾灯は明るく点灯しているぞ! 室内灯も柔らかい光になっている。 

 どうやら尾灯用ライトユニットの配線のRとLを間違えたようである。 直進、右、プラスの合言葉を頭に配線したつもりであるが、どうやら車体を裏返した状態で、合言葉どうりの配線をしたようである。 そこで、右の写真のように、配線を途中でクロスするように変更した。 相変わらずのトンマですね。

 修正後の点灯試験状態を下に示す。 無事に後ろ側で点灯していることを確認する。

 

■ まとめ

 照明関係の改良工作は、ほぼ合格と判断する。 本来なら1エンド側にも尾灯工事が必要であるが、同じ工作を実施すればOKではあるが、面倒なので保留としておくことにした。 そして追加工事なのであちこちの塗装が傷ついていたが、そのリタッチも未実施のままである。  なんと言う怠慢なりや・・・・・・・! 

 でも、こういった工作は楽しいですね。 次は何をしようかな?

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 2016/9/8 作成