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鉄道模型工作室  スパイカメラを使ってカメラカーを作る

■ はじめに

 先回、TOMIX製の車載カメラ車を使って走行画面を撮影したが、色々なトラブルに遭遇し、結局はこのシステムをお蔵入りにしてしまった。 その後、電気店やアマゾンで小型のカメラを目にすると、Nゲージでも使えないかとチェックするようになった。 大概のものは、サイズが今一つの物ばかりであったが、たて×よこが20mm という製品をアマゾンで見つけて、これだ! とばかりに注文し、自作のカメラカーを仕立てることにした。

 

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■ カメラカーの製作

 注文した製品は、 Crekonart の超小型隠しカメラ ミニスパイカメラ で、1080P高画質で、長時間録画可能な 小型ビデオカメラ である。  内蔵バッテリー を使って Micro SD カードに録画記録するものである。 使い道は、携帯型防犯監視カメラや、ペットカメラ として動体検知、暗視機能、屋内屋外用、ループ録画機能を持った盗撮暗視カメラ等を想定しているようだ。 また、日本語取扱説明書もついていた。 さらに、Mini USB インターフェースもあるので、録画した動画を容易にパソコンに取り込めるのだ。 アマゾンでは \3,860.- であった。

 しかし、入手した製品をみると、小型であるが何だかサイズがおかしかった。Nゲージの車体よりずいぶん大きいのである。 ノギスを当てると右のイラストのように、大ウソの内容であった。

 たかが 4mm ではないかと思われるが、Nゲージ・ファンにとっては重大なのである。 寸法を20%も誤魔化して超小型化だなんて許せないのだ。 だったら、類似の製品が多数あったのであり、まして、このサイズでは採用していなかったはずである。 発売元に間違えているよと文句をいったものの、すぐに確かめて修正しますとの返事があったが、いまだに、以前のままである。

 でも、せっかく入手したので、取りあえずカメラカーに仕立てて見ることにした。 鉄コレのシャシーを中央で分割して金属板を使って接合し、そこにカメラ本体をセロテープを使って取り付けた。 問題は、ホームや駅の屋根、電柱などとの干渉具合なのだ。

 心配な箇所での干渉具合をチェックして高さ方向を決めた。 高すぎるとホーム屋根などにぶつかり、低すぎるとホーム端にぶつかってしまう。 少しぐらい擦れれるの良しとして、干渉部分を修正した。

 出来上がったカメラカーを下に示す。 重心が高くなっているため、脱線防止のために鉄片を重りとして追加している。

 

■ カメラカーでの撮影

 出来上がったカメラカーをレイアウト上で走らせてみた。 Bトレの動力車にて後ろから走らせるのだ。

 レイアウト上で走行させて録画した動画は、USBを使ってパソコンに取り込み、動画編集ソフトを使って編集した。

 動画の撮影目的である信号機やATSの動作状況を確認できた。 特に苦労した出発制御については正常に作動しているようだ。 なお、撮影日付けの設定は未設定であるため、いい加減な日付けが記録されているのは、ご容赦下さい。

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 この小型カメラの操作は、上面の二つのボタンの操作をいろいろ組み合わせて操作するようになっている。 日本語の説明書が付いているものの、外国語の翻訳のために分かりにくいし、操作も複雑である。 さらに日付けの設定方法は小さくて読めないのだ。 虫眼鏡を使っても読めないぞ! スパイカメラとしての使用を想定しているので動作中のランプの点灯が無い。 このため、カメラが動作しているのかどうかも不明なのだ。

  Nゲージ用カメラカーに使用する事は、私としてお勧めできません。

 スマホや車のドライブレコーダでは、簡単にかつ綺麗に動画が撮影されている。 そして、それらの構成は極めた小型に仕上がっている。 世の中の最新技術を使えば、Nゲージ用といえどももっと品質の高いかつ、安価なビデオカメラカーが出現しても良いはずであるが・・・・・・・・・。 ニッチな市場では無理な話なのだろうか。

 

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 2019/1/3 作成