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鉄道模型工作室  電車系室内灯の改良(その1) 153系と313系

 先回まで、登山鉄道ユニットの跡地の補修工作の様子を報告しました。 その工作が一区切り出来たので車両を走らせてみることにしましたが、走らせたのが電車系の車両でしたので、室内灯がチラチラの状態でした。 折角チラツキ防止の手法を手に入れたのですが、電車系はまだ手つかずの状態でした。 今回は電車系の室内灯工作の様子を報告します。 

 

■ 153系(高運転台)のチラツキ防止工作

 このKATO製 153系(高運転台、品番:10-883)7両基本セットには、すでにテープLED化の工作が 2019/4/30 に実施されていました(未報告ですが・・・・!)。 この工作されている室内灯ユニットについて、ダイーオードブリッジを取外して、新しいダイオードブリッジとコンデンサの追加を工作することにしました。

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 最初に、コンデンサをどこに収めるのが良いのか検討するためテスト品を作ることにしました。 モデルによって、室内の造作が千差万別なので、スペースのいるコンデンサとダイオードブリッジを収める場所を工夫する必要があるのです。 下左の写真は、従来のブリッジダイオードを取り外した状態と、検討した新しいユニットを示します。 テープLEDと集電シューからの配線はそのままです。 下右の写真は、新しいユニットを収めた状態です。

 このモデルは、屋根を取り外す古い形のモデルですが、電車のデッキ部分にショットキーバリアダイオードブリッジとコンデンサを収める場所はありました。 大きさもピッタリです。 電流制限抵抗を取付ける場所が無かったので、テープLEDの傍に配置しました。 点灯テストはOKだったので、同じ様に他の車両用にユニットを工作しました。

 今回の仕様を下記に示します。

   テープLED: 12V仕様の白色LED
   ブリッジダイオード: ショットキーバリアダイオードブリッジ SDI 260
   コンデンサ: 電解コンデンサ 100μF  25V ルビコンPK
   電流制限抵抗: 470Ω 1/6Wカーボン抵抗

 これらのユニットを各車両に収納した状態を下に示す。

 なお、7両編成の中で、グリーン車が1両在りました。 その座席床部分は、シートの色に合わせて全体がえんじ色でした。 このままでは、室内灯を取付けたとしても室内が暗くなってしまいます。 車体の窓から見えるのは、LEDからの光ではなくて、床からの反射光なのです。 そこで、座席以外の床の部分をフレーのアクリル絵の具で塗ってしまいました。 この効果はバッチリですね。

 ユニット回りの配線状態を下に示します。 既に工作されていた集電シューからの配線端部をブリッジダイオードの入力端子にハンダ付けし、出力側をテープLEDに接続させています。

 テープLEDへの配線部分が浮き上がってきますので、白色のマスキングテープを使って配線を固定させています。 長めのポリウレタン線は適当に巻き込んで収める様にしています。 被覆絶縁されているポリウレタン線はショートを気にする必要は無いので気楽です。 また、配線が短い組付け分解が困難なので、何時も長めに配線しています。 配線はハンダ付けしてしまいますので、接続のための工作が不要であり、通電性の信頼もバッチリです。

 組付け完了後にレイアウト上にて通電テストを実施しました。 しかし、動力車だけが通電不良となり、室内灯は消えて電車も動きません。

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 トンと叩くと動き出すのですが、何かの拍子に止まってしまします。 原因を調べたのですが、よく分かりませんでした。 古いモデルなので、集電経路が不調と考えてトレラー車からの電気を頂くことにしました。 通電カプラーを持っていないので固定配線としました。 動力車とトレラー車の永久連結状態です。

 このための収納箱を右の様に工作したのですが、結果は万全ではありませんでした。 状況は改善されたものの、やはり突然停車状態で発生するのです。

 自分が下した結論は、モータの調子不良と判断し、いつかの時点で動力系を取り換えることにします・・・・・・・・・・・・(´;ω;`)

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■ 313系のチラツキ防止工作

 続いて、313系についてもチラツキ防止工作を実施しました。 このモデルも 2019/4/27 にテープLED化の工作を実施済みでしたが、未報告のままでした。 また、この時に車両構成も変更しており、ASSY部品加工の車両は走行不良のために廃車処理となっていました。

 新しい編成状態を右にしめします。 KATO製のセット品番が 10-421 の313系0番台4両基本セットとオークションにて入手したセットばらし品のサハ313-8号車とモハ313-8号車で構成しています。 マイコレクションのリストも変更する必要がありますね。 ⇒ 修正実施 「JR東海 313系 特別快速

 まず、ボディを分解した状態を下に示します。

 下左に示すように、やはりコンデンサは付いていません。 また、座席部品も濃い青色で、これでは室内灯の光の反射が期待できません。 そこで、床部分などをグレーのアクリル絵の具で塗りました。 その状態を下右に示します。

 このモデルは、ボディと床下セットが分解できるタイプですが、ブリッジダイオードがパーテイションの外側にはみ出す配置となってしまいました。

 この最初のテスト品をもとに、ユニットを工作しました。

 また、動力車に於いては室内側のパーテイションはあるものの、外側の突起がありません。 のっぺらぼーなのです。 このため、ユニットがグラグラして安定しませんので白色のマスキングテープを使って覆ってしまいました。

 この他の313系車両は、後日工作することにしました。 

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 次回は、キハ85系とキハ58系の工作を報告しましょう。

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 2022/1/29 作成