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鉄道模型工作室 小型蒸気 B6 2157号機のモータ交換

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 KAWAI 製のB6小型蒸気機関車は、外観が気に入っている小型蒸機であるが、ノロノロとした走りとジーと言う走行音が不満であった。 その対策として、モータを交換することにした。

 

■ 工作のいきさつ

 ノロノロとした走りとジーと言う走行音の原因として、内歯車減速部と推定していた。 このため、この機構を撤去してモータ直結のウォームとする荒治療を以前実施したことがあった。 「KAWAI 製B6のモータを交換する」(2013/12/11)参照。 この工作は意外と面倒なので、他の車両への工作を渋っており、現在はモータとウォームを取り去った状態にしていた。

 今回始めた整理とメンテナンス作業時に、もう一度、もっと簡単な方法で挑戦してみることにしたが・・・・・・・・・・。 

 

■ 犠牲となったモータ

 最初に目につけたのは、GM製の2モータ式動力ユニットのモータである。 動力ユニットはコアレスモータに取替えているので、ストック品となっていたのだ。 この動力ユニットについては、「名鉄空港特急2200系 2401 号車(2モータ式)」(2022/6/25)参照ください。 ウォーム部分の首が長い事と小型のモータであることに注目したのであるが、残念ながらギヤのモジュールが異なっていたのでかみ合わせることが出来なかった。

 そこで、上左の写真の様にウォーム部分を切断し、小型で力強そうなモータを取付けるように検討した。 小型と言えども、あちこち数ミリ程度シャシーと干渉すので、シャシーを慎重に削っていった。 やっとモータを収めることが出来るようになったのだが・・・・・・・・・。 大失敗である。 モータの軸とウォームの軸が1mm 程ずれていたのである。 モータの軸側が高いので、シャシーをさらに削らなければならないのだが、これは不可能と判断した。

 そこで、以前のように、KATOのBトレ用モータを持ち出し、ウォーム部分を少し先端側にずらそうとして工作したのだが、これまた失敗してしまった。 軸受け部分が飛び出してきて、ケース部分も破損してしまったのである。 上右の写真。

 

■ 次なる一手

 今度は、同じBトレ用である片軸のモータを持ち出してきた。 軸の位置はモータの底が少し隙間がある状態であり問題ないのであるが、ウォーム軸とどうやって連結する悩んだ。 試しに、モータのカプラー部分をウォーム軸に差し込むと、やや硬めであるが連結させることが出来た。 このKAWAIのモデルは、ウォーム軸受はしっかりしているので、モータを肯定せずに取付けることが出来ると判断した。 ただ、回転止は必要であるので、ケースなどでゆるゆる状態で規制する方法とすることにした。

 モータの電極端子とシャシーは、太めの裸銅線を使用して接続し、回転止めを兼ねることにした。 銅線の弾性を活用しようとするのだ。 シャシー側にM 1.4のネジを切って、リン青銅板で作ってタグを使って配線を実施した。 加工後の様子を上の写真に示す。

 試し運転では、快調に走行させることが出来ました。 やったね!

 

■ テスト走行の様子

 テスト走行の様子を紹介しよう。 単機走行では問題ないのであるが、貨車などを牽引させる場合はBトレモータの力不足を心配して、補機連結を実施することにします。

 テスト走行時の様子を紹介します。 少しぎこちない動きで、音も少ししますが、走り出しは順調です。

 先回紹介するのを忘れていましたので、こちらも紹介します。 

 動きはスムースで小型車ながら頼もしい機関車です。

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 2022/12/13