HOME >> 鉄道模型工作室 >  忘れていた44系客車の追加工作

鉄道模型工作室 忘れていた44系客車の追加工作

 先回実施したスハ44系客車の整理作業中 (「客車シリーズ スハ44系客車」(2022/12/19)参照) に発見した工作忘れを実施した。 それはチラツキを防止した新室内灯ユニットの工作は未実施であったことである。 そこでその工作を実施するも、さらなる工作ミスを発見してしまったのだ。

 

■ 室内灯の追加工作

 この車両は、「チップLED式室内灯の改良(44系旧形客車)」(2015/6/15)を工作し、さらに、「テープLEDを使って室内灯を工作する」(2019/4/26)を実施していたが、新室内灯ユニットへの取替工作を忘れていたのである。

 車両を分解した状態を下に示す。

 テープ式LEDを使った室内灯の工作はしてあるのだが、コンデンサは未装着であった。 また、荷物車スハニ35-3号車には尾灯の工作も施されていた。 2015/6/15の工作で実施したものである。

 工作内容は、集電回路が遮断されてもLEDがすぐには消えないようにコンデンサを追加することである。 しかし、そのためにPWM制御が影響を受けないようにブリッジダイオードそショットキーバリアダイオード型に変更する必要があるのだ。 追加のコンデンサは、ブリッジダイオードの下側(室内側)の部分に充分な取付スペースがあるので、高さの低いコンデンサを使えば工作は容易であると判断した。 このスペースは車掌室の様だ。 スハ44系客車のデッキは片側にしかにので、反対側はこのようなスペースがあると思われる。

 工作は、現在取付けているブリッジダイオードを最初に取外した。

 そして、代わりのブリッジダイオードとコンデンサを用意した。 上の写真。 用意した部品は、

である。 部品の足は取付部の状態に合わせて写真のように折り曲げている。 最初にブリッジの入力側に足に車体からの配線をハンダ付けした。 下左の写真。

 次に、ブリッジの上にコンデンサを載せて、出力側端子とハンダ付けした。 上右の写真。

 そして、ハンダ付けした足を適切な長さに切断後、テープEDの端子にハンダ付けした。 テープLEDはそのまま使用するので、上左の様な状態でハンダ付けしている。 このような作業の場合、ハンダコテの熱で車体を変形させてしまうトラブルがたびたび発生していたので、今回は間違って注文してしまっていた小さな基板片をあてがって、熱遮断の保護板として使用した。 カイゼン! カイゼン! なのだ。

 ブリッジダイオードの裏にスーパーボンドを塗って天井裏に張り付けて完成である。 勿論点灯テストの実施済みである。

 

■ 室内の塗装

 2等車の室内は茶色一色で、3等車はクリーム色であったので、2等車は床面を、3等車は座席の色を筆を使って色塗りを実施した。 3等車は座席の色が不明であったので、ネットで調べたと青色であった。 でも、古い車両の場合は青色ではないような気がするが、分からなかったので青色としました。

  .

 

■ 申し送り事項

 最後に、荷物車のスハニ35-3号車の座席を塗っている時、あれ?と思った。 44系の座席は前向きに統一されているので、車両の進行方向がきまっているのであるが、その方向は尾灯を工作した方向に向いているのである・・・・・・・・!。 右の写真の中央の車両である。

 と言うことは、この荷物車は最後尾には連結されず、尾灯も必要ないのである。 それなのに何故尾灯を工作したのだろうか・・・・・・・・・・・。 編成を組む時、この車両を1号車としているのに! これは、機関車のすぐ後ろに連結されることを想定したモデルなのである。

  ********************************

 尾灯工作を生かすため、座席の向きは無視して最後車両とするか、あるいはこの車両を先頭車両として使用し、尾灯付きの別の車両を最後尾とするかは、走行を楽しむ時に考えることにしよう。

 もう一つ考えておく必要があるのです。 このシリーズの車両の台車は、旧式の集電シューを使用しているので走行抵抗が大きいのである。 このため隠れ補機を連結させるか、機関車を重連させる必要が出てくるかもしれないのです。

 参考として、データは少し古いが「旧形客車 スハ44系 特急列車」(2012/4/16)が参考になると思います。

 

ページトップへ戻る  .


 2022/12/21