HOME >> 鉄道模型実験室 > 新しいテープ式室内灯 放電特性の実験2
テープ式LEDを使った室内灯ユニットについて、新しい製品である5ボルト仕様のCOBテープLEDや、高容量のチップコンデンサを使って検討している。今回は、コンデンサを電流制限部品の下流側に設置した場合についてその放電特性を実験した。
■ 実験内容
実験方法は、先回に実験1と同じですが、コンデンサの接続位置を電流制限部品の下流側に接続しました。下左の写真はコンデンサを接続していない状態で、右が接続した状態です。
部品の組み合わせは、実験1と同じで、
です。
■ 実験結果
オシロに表示された波形画面の上で先回と同様の操作を実施し、時定数τを計測しました。、
510Ωの抵抗と100μFの電解コンデンサ | Y1 = 79.2mV Y2 = 28.8mV X2 = τ=2.5ms |
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510Ωの抵抗と47μFチップコンデンサの2個並列(即ち、94μF) | Y1 = 77.66mV Y2 =28.8mV X2 = τ=1.6ms |
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18mAのCRDと100μFの電解コンデンサ | Y1 = 83.2mV Y2 = 30.4mV X2 = τ=2.5ms |
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18mAのCRDと47μFチップコンデンサの2個並列(即ち、94μF) | Y1 = 80.0mV Y2 = 29.5mV X2 = τ=1.7ms |
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時間軸が小さくなっていることに注目してください。ひと目盛りがなんと 1msec に設定してあります。実験1では 25msec でした。 測定した時定数τを下にまとめました。
100μFの電解コンデンサ | 94μFのチップコンデンサ | |
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510Ωの抵抗 | 2.4 ms |
1.6 ms |
18mAのCRD | 2.4 ms |
1.7 ms |
チップコンデンサよりも電解コンデンサの方が、1.5倍も効果的であることが分かりまが、電流制限部品の上流側に設置した場合よりも桁違いに悪化しています。そして、抵抗使用と定電圧ダイオード使用の差は無い事が分かります。その上に落ち込みカーブの具合もほとんど一緒であるように思われます。
即ち、電流制限部品の下流側にコンデンサを設置した場合は、効果が桁違いに悪化すると即断即決することにしました。何故、けた違いに悪いのかの理由がまだよく分からないのだが・・・・・・・・・。
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チップコンデンサ、即ちセラミックコンデンサを電流制限部品の下流側・・・・・・それは低電圧領域である・・・・・・・で使用すると、チップコンデンサのDCバイアス特性によって効果的に作用すると考えていたのでしたが・・・・・・・・・・。
今回の実験で、この思惑が見事に打ち砕かれてしまった。 チップコンデンサの利点は、ただ、コンパクトであると言う事だけなのだ! 性能的には何のメリットもないdのである。
2024/3/2