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鉄道模型実験室 No.240  新しいテープ式室内灯 回路瞬断の発生状況 その2

 実際のチラツキが発生している状態を示す実データの観測に挑戦しています。小型のターンテーブルを使って実際に模型車両を走らせて、その時の電流状態を観察しました。

 

■ 実験の方法

 方法は先回報告した内容で実施しました。即ち、下に示すように小型ターンテーブルを使って小型のトレラー車を走らせ、オシロにて観察しました。

 観察を実施する前に、上右の写真の様に、小型の電気機関車を30分程自走させて、線路をあえて汚しておきました。

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  観察結果を左に示します。上左の画面は4秒間の様子です。先回よりもヒゲの数が増えていますし、少しちらついている様な感じがしました。

 動力車を走行させて線路を汚した結果でしょうか。上右や下の段の画面はヒゲの部分の時間スケールを拡大したものです。

 テスト用としてまだコンデンサを設置していませんし、電流も測定したかったので、戻り回路に100Ωのシャント抵抗も取り付けました。電流制限部品としては定電流ダイオードは5.6mA用を使いました。

 黄線のCH1は線路からの給電端子部に、青線のCH2はシャント抵抗の上流側部に、そしてGND戦は線路への戻り端子に接続しています。

 コンデンサを装着していないので、集電回路での電圧と電流の瞬断状況を示しています。安定化電源は12.0 volt に設定してありますが、集電回路での電圧降下などにより、供給電圧は11voltに落ちています。そして電流は、11mA程度流れています。

 回路遮断によって、電圧は3volt程度まで落込みますが、電流はゼロまだ落ちています。即ち、LEDは消えているものと思われますが、時間が短いため、チラツキとは認識されないようです。

 そこで、この瞬断の頻度をカウントしてみました。横幅の計測は目視で実施しましたのでかなりいい加減ですが、4秒間では、

  1. 2msec ---- 40 回
  2. 3msec ---- 2 回
  3. 4msec ---- 3 回

でした。2〜3msec での消灯ではチラついては見えないと思います。4msec程度でやっとチラついたのかと認識される程度だと考えています。

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 今回の実験装置では、コンデンサや電流制限部品の種類による差異を調べることが出来ないことに気が付き、少し改良することにしました。そして、コンデンサなどの効果を確認することにします。

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 2024/3/30