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卓上レイアウトで楽しもう 自動運転 その16

 今回は、その15で実施したシステムを少し簡素化しようと考え、その方策として一列車運行モードを実験しましたので報告します。

 

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■ 一列車運行モデルのねらい

 今回の「卓上レイアウトを楽しもう」シリーズの目的のひとつとして、自動運転を制御する方法を色々トライする事でした。 使用してきたマイコンは、 Arduino UNOや、アセンブラ言語とC言語を使った8ピンのPICマイコンと、18ピンのPICマイコンでした。 それぞれに特徴がありますので使い分けてきましたが、その15 で実施したシステムを少し簡素化しようと考えました。 その方策として、

 

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 1) 信号機用の制御マイコンを独立させる
信号用の専用マイコンをセンサと信号機のユニット組込、メインのマイコンの負荷を少なくする。 使用するマイコンは、8ピンのPICマイコンとする。
 
 2) ブレッドボードを使う事ができる小型のArduino Nano Every を使う
メインのマイコンは、PICマイコンのようなプログラムの焼き込み作業が不要である Arduino を使用して作業を容易にする。 右の写真。 このマイコンはブレッドボード上で使用できる。
 
 3) 一列車だけの運行とする
同期運行が困難な外周路と内周路をひとつの路線として運行させ、運行制御をひとつのマイコンで実施させる。 リバース部分は路線が重なるため一列車をだけの運行となる制約が生じるが、これによってシステムを簡素化する。

 まず、手始めとして、(3)の一列車運行モデルを試行することにしました。 ハード部分は その15 をそのまま使用し、プログラムだけを変更しようとしたものです。

 

■ 一列車運行シーケンス

 この一列車運行モデルのシーケンスを検討し、下記のように構成することにしました。

 通過センサのS3とS4は、運行制御には必要ないことが分かります。 しかし、信号機を緑に点灯させるタイミングとして使用していますので、このまま使用しています。 また、信号機を別制御にした場合にも同様に活用しようとしています。

 作成したプログラムを下に示す。

■ このプログラムの応用方法

 このプログラムの使い方。

  1. このまま単独で運行を楽しむ。
  2. その15で使用した2列車運行モードのプログラムに追記し、プログラムの選択をスイッチを使って実施するようにする。
  3. シーケンスが重ならないので、ひとつのマイコンにまとめてで実施する。 これが本来の目的です。

 次回は、新しく作った信号機の製作内容を報告します。

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 2020/2/1 作成