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■ 測定データの収集活用
動力車の特性が把握できるようになったが、そのデータを次の様に活用している。
◆ マイコレクションでのデータ管理
入手した車両は、「マイコレクション」として、車両毎に写真、仕様、分解調査結果、性能調査結果などを記載しています。 そして、動力特性として測定されたデータも過去のデータも含めてここに記載しています。 また、測定データと分解調査結果とを照らし合わせて考察することも可能です。
測定データの中の速度特性は直線的に特性であるため変化に乏しいが、牽引力特性は、それぞれの個体の個性があって、興味深い内容を示してくれます。
◆ 動力車の速度特性を層別した例
上記の2)および3)のために層別した例を紹介しよう。
リストの順番は、一番使用頻度の高い 5volt 時のスケール速度の順番で整理している。 そしてこのデータを元に四つの区分に層別した。
色別 | 5volt 時のスケール速度 | 主な車両 | その内容 |
---|---|---|---|
青色 | およそ 60〜70 Km/h | KATOのC12、C56など | コアレスモータを搭載した最近の車両 |
黄色 | およそ 70〜90 Km/h | KATOの96、C57、D51など | やや早めの最近の車両や遅めの従来の車両 |
緑色 | およそ 100〜110 Km/h | MICROC56、など | 従来の小型車など |
赤色 | およそ 120〜140 Km/h | 古いタイプのSLなど | 速いと言われた従来の主な車両 |
グラフに示す様に、スケール速度は2倍近くも違うのである。 同一路線では同じ電圧なので、アッと言う間に追いついてくるのである。 高価なDCCシステムを採用すると個別に速度を調整できるが、財政的に手が出せないのである・・・・・・・・・・・! ここでは機関車を層別して走らせるしかないのだ。 勿論境界近くの車両は同じグループと考えて走行させることは可能であるし、車輪の汚れ具合によっても変化するので、その時の様子をチェックする必要があるのは当然である。
■ 層別の表示方法
上記の様に層別したのであるが、このリストをどう生かすかである。 運用を開始する毎に上記のリストを見ていては面倒なのである。 そこで、ケースに同じ色のマークを貼り付けて表示しておくことにした。 さらに、棚に収納する時も下の写真のように層別しておくことにした。 これなら走行させたい車両を容易に選択できるのだ。
今まで地道に動力測定を実施してきたが、そのデータがここで有効に活用できるのだ。 さらに、機関車を重連させる場合も速度を揃える事が出来るので、選択が容易となるのだ。
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