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重連特性 16両編成のBトレ新幹線を走らせよう

■ 16両編成のBトレ新幹線を走らせよう

 小さいサイズのBトレは、狭いレイアウトでも16両のフル編成として走行させることが出来るが、問題は動力車の非力な牽引力によって、まずスムーズに走行させる事は出来ないのである。 このためには動力車の中に重りを詰め込んで重くしたり、動力車の台数を増やした編成を余儀なくされる。 このときに問題になるのが、重連問題なのである。

 動力車の中の一台でも走行不良になるとその車両がブレーキとなって、ギクシャク走行となってしまうのだ。 この場合の工夫として、動力車の永久連結方法を実施している。 原因の多くは車輪や軸受けの汚れによって、レールからの通電不良が発生している場合が多い。 このため、不良動力車のモータ回転数が落ちてブレーキとなってしまうのである。 そこで、これらの動力車を導線でつないでしまって電気を融通しあえば良いのである。 通電カプラーがあれば解決する問題であるが、ここでは動力車同士を永久連結してしまい導線にて通電させるように細工する方法を紹介する。

 まず、導線のねじれを防止するた、車両間の連結をしっかりとした構造にする必要がある。

 このため、 t=1.5mmのプラ板でリンクを作り、シャシーにM1.4のネジを切って連結することにした。 配線は、Φ0.2mm の銅線をモータ端子用の導電板にハンダ付けしている。ネジはリンクが自由に動ける状態にして、ロックナットを使って回り止めとしている。

 配線は側板の通路穴を通して一方の車両に通し、線を捻じって連結した。 配線ははだか銅線であるため、ショート防止のため一方の線に被覆線を被せた。 被覆はビニール線から取り出したものである。

 車両の裏側を見てみよう。 トレーラ台車のある側を固定連結にしている。 台車はリンク部とぶつかるので180度回転させた状態で取付け、さらにカプラーポケットも干渉するので切り取っている。 反対側の動力台車側では、リンクを設けるこの工作が実施できなかったのだ。 このため、2両だけの永久連結となってしまった。

 

 

 永久連結工作を実施した動力車を含む 4M 12T 編成のBトレを2セット工作した。 500系と700系新幹線である。 ケースには連結したままでも収納できる様に加工している。 こうして出来上がった16両編成のBトレ車両は、我がレイアウトを快適に疾風している。

 

● 重連走行の動画

 この16両編成でレイアウトを走行させている動画です。 問題無く走行している状態を確認下さい。

************  別室ブログ Bトレの動力車を永久連結にする (2018/5/27)                
16両編成のBトレ新幹線の走行動画 (2018/5/27) を再編集 ********