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鉄道模型工学概論 重連特性

 はじめに

 この鉄道模型工学を始めるきっかけのひとつが、重連時のギクシャク運転への疑問であった。 鉄道模型では、機関車など2台以上で連結して運転する場合、円滑に運転するためには2台の動力車のスピードを合わせる必要があることは、ほとんどの方がご存じのノウハウとなっている。 でも、実際の鉄道では、連結器で結ばれた列車編成の中で、複数のモータを使用することは常識的に使われており、鉄道模型だけでは、なぜ問題になるのだろうかと言う疑問が湧いてきた。

 この疑問を解くために、鉄道模型の性能について考察し、「鉄道模型工学概論 動力特性の理論と測定」として、定常運動ではあるが静的な性能特性を理論と実験データから検討してきた。 そして、この考えをもとに、重連状態での特性や実験を実施した、その知見を整理する事ができたので、ここに鉄道模型工学概論の一環として、「重連特性」として報告する。
 

************  目  次  *********

  §1 特性式と特性図

§1.1 重連時の力の関係
§1.2 各車両の特性
§1.3 重連時の特性

  §2 重連時の課題

§2.1 問題となること
§2.2 実際の鉄道車両では
§2.3 どうすれば良いのか
§2・4 DCCについて

  §3 実験データでの検証

§3.1 実験対象の車両
§3.2 車速・電圧特性について
§3.3 電流・電圧特性について
§3.4 牽引力・車速特性について
§3.5 牽引力・車速特性について
§3.6 まとめ