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鉄道模型実験室   SL走行チェックの方法と道具

(この記事は2009/06/18にトレイントレインに投稿したものを再編集しました。)

■SL走行チェックの道具  

 自分が楽しんでいるレイアウトのひとつに、『昭和の鉄道模型』を改造したミニレイアウトがあります。  このミニレイアウトには、TOMIXの半径140mmのカーブとミニポイントを使用しているため、走行出来る車両は制約されます。  特に走らせたいと思っているSLの場合、ほとんどの車両がNGとなっています。 そこで、なんとか走るように工夫してきました。 ここでは、その走行性のチェックと道具を紹介いたします。

 半径140mmのカーブを走行出来るかどう検討する時は、次の様に実施しています。 上の写真のように、簡単な旋回路を組み立て、右回り、左回り、前進、後進をチェックします。 この状態で、脱線せずスムーズに走行できることが、最低の条件となります。 もし、スムーズに走行出来るようでしたら、実際のレイアウトでポイントやS字カーブなどの走行をチェックします。
 上右の写真は、カーブ時の車輪の状態を観察するために作成した道具です。 板硝子の上に、透明なプラスチック板 ( 厚さ1mm ) を半径140mmの線路幅に切抜き、両面テープで貼り付けています。 机の端にセットして、車両を乗せた状態で下から寝そべって観察しています。

 

  実際に車両をのせて観察してみましょう。  写真はマイクロエースの A6308 C56-160 です。 左の写真は、ガラス板上に設けた半径140mmのカーブ上に乗せた状態です。  右の写真は、そのガラス板を下から覗いた状態です。

 テンダー車の車輪はうまく曲線に沿って曲がっていますが、先輪はかなり無理があるようです。  製品そのままでは、半径140mmのカーブを走行させるためには先輪の振れ角度が不足し、脱線してしまいます。  そこで、シリンダの内側をかなり削りました。 でも、外観上はほとんど目立ちません。
  車両にメスを入れる( 否、ヤスリを入れるでした )ことに対し、最初は躊躇しました。  でも、SLをミニレイアウトで走らせたいという思いの方が強く、始めてしまった次第です。 ポイント等の通過時に脱線するのは多くの場合、先輪が原因しているようです。 でも、当鉄道では脱線頻度が少ない車両のひとつです。