HOME >> 鉄道模型実験室 > 逆向き点灯の防止 スナバ回路付き車両の走行テスト

鉄道模型実験室 No.207  逆向き点灯の防止 スナバ回路付き車両の走行テスト

 逆向き点灯の防止対策を検討しています。 今回はスナバ回路付き動力車両を走らせて、その効果を観察しました。

 

  

■ 動力車両を仕立てる

 以前報告した「逆向き点灯の防止 予備実験」(2022/4/9)で作った実験道具を、鉄コレの15m級動力ユニットに取り付けた。 スナバ回路の設定は、100オームと20μFとした。 取付状態を下に示す。

 電源はTOMIXのN-1001-CLを使用した。

 

■ 走行テスト

 ダイヤルを変化させて走行させると逆向き点灯の発生は見られなったので大成功と思ったものの、スナバ回路を外しても発生しなかったのだ。 線路や車輪が充分にクリーニングされていたのである。 そこで、上右の写真のように、接着剤を持ち出してきて、線路に点々とこすりつけ、チッシュペーパーで余分な接着剤を拭き取って敢えて線路を汚したのである。

 汚れ具合によって、LEDがチラチラするようになったので、スナバ回路のありなしで比較観察した。 いろいろな状態で観察したが、効果があるようであるが、万全とは言えなかった。 これらの様子を紹介しよう。

 目での観察では逆向き点灯の発生を確認できるが、ビデオではよく分からないと思います。 正規に点灯している方のLEDが眩しすぎるので、キャップをかぶせて減光させて観察するも、定量化するには至りませんでした。

 

■ 本当に?

 今回もこのような疑問が湧いてきました。 本当にこのスナバ回路は効果があるのか? あったとしても、その車両に適した最適な条件を見つけるには、トライ・アンド・エラーの大変な作業が必要なようです。

 そこで、メーカーが採用しているライトユニットの回路を眺めていると、ハタと気が付きました。 回路構成が異なっているのは知っていましたが、KATO製では、抵抗とコンデンサを使ったCRローパスフィルタになっていることに気が付いたのです。

 スパイク電圧のような高周波成分やPWMキャリア周波数をカットして、直流成分だけを取り出してLED を点灯させているようなので、こちらの方が確実な気がしました。 ただ、常点灯機能がどうなるかでしょうか?

 そこで、このメーカー品の特性を調べてみることにします。

 

ページトップへ戻る  .


 2022/4/15