HOME >> 鉄道模型実験室 > 登山鉄道レイアウトとモニタ式操作盤 やっと完成だ
登山鉄道レイアウトの操作盤について、WiFiを使った通信によってモニタ方式での操作ができないか検討をした。 登山鉄道レイアウトでの走行テストの結果、ロジックミスのトラブルなどを乗り越えて、やっと完成することが出来た。
■ 登山鉄道レイアウトでの走行テスト
先回報告したロジックミスにたいする対策を盛り込んで、登山鉄道レイアウトで走行テストを実施した。
今回は、Bトレの名鉄電車をセットしてモニタ操作をチェックした。
この時の操作状況を動画で紹介しよう。
なれない操作なのでモタモタしているが、基本的に対策状況は良好である。 レイアウトの表示盤も操作内容に応じて問題なく表示されていた。 でも、ポイント作動は、確実な作動とは言い難く、まだまだ改良の余地がありそうです。 ソレノイド駆動の様に、カチカチと動かす必要がありますね。
■ まとめ
今回実施した内容について、まとめておきます。 まず、システムの全体像として、下の様なイラストを作成してみました。
.
新登山鉄道レイアウトの制御用マイコンは、多数のポートを有する Arduino MEGA を使用しています。 そして、WiFi を使ってモニタ操作を実施するため、WEBサーバ機能も兼ね備えていたESP32モジュールを使いました。 WEBサーバ機能を活用すると、モニタ操作画面をホームページの作成と同じ技術(HTML記述)が使えるからです。 このHTML記述を使えば、パソコンならなんでも使えるし、タブレットやスマホもモニタ操作機器として、専用のアプリ無しで使用出来ます。
遠隔操作のための WiFi 無線通信は、WiFiルータを介してローカルLANのエリアを構築しました。 また、ESP32モジュールとMEGAの間は、入出力ポート間を直接接続しています。 そして既存の制御システムは、スイッチ類、表示盤、センサ、アクチュエータなど制御機器類は、改造せずにそのまま使用しました。
.
●ハード系の追加
ESP32モジュールを新たに使用するため、左に示すようにユニバーサル基板を使ってユニットを作成した。 使用したESP32モジュールは、ESP32-DevKitC という ESP32 WROOM 開発ボードである。 回路図を右上に示す。
DC5volt 電源は、システム内の定電圧ユニットから供給している。 また、スケッチの書込む時など、USB 使用時の電源の干渉を防止するためスイッチを設けている。 MEGAポートとの接続は、ポートの浮きを防止するため、プルダウン回路としている。
● ESP32のスケッチの新設
このシステムを構成させるプログラムについては、(1)モニタ画面の新設、(2)ESP32のスケッチの新設、(3)ArduinoMEGA のスケッチの修正の3項目が必要である。 最初に、WEBサーバ機能も兼ね備えていたESP32モジュールのスケッチ記述から検討したが、ESP32の限界を感じた。
● モニタ画面のHTML記述
いろいろな機器から操作できるようにするため、モニタ画面はWEBブラウザが活用できるHTML方式で記述する。
● ArduinoMEGA のスケッチの修正
ESP32モジュールの追加に従い、ArduinoMEGA のスケッチの内容を修正した。
● 反省と課題
今回のプロジェクトにて、また新たな知見を得ることが出来た。 後期高齢者の楽しみとボケ防止には充分な効果があったと信じている。
************************************************************
また、今回も課題が残ってしまったが、それはポイントのスローアクションが不安定であることだ。 どうしようかな?
2022/11/10