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ミニレイアウト 雪景色を作ろう (2) 

■ いきさつ

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 ミニレイアウトとして、講談社の「昭和の鉄道模型をつくる」によって制作したレイアウトを改造してきた。 島式のホームや勾配などに難点があったので手直しすることにしたが、その工作途中で、さらに、雪景色風景を作ってみたいとの思いが出てきてしまい、初めての雪景色工作となってしまった。 今回は(1)に続き、その後の工作状況を報告する。

  

 

■ 積雪のベース作業

 水に溶かすと消去できる紙粘土「かるがる」を使って、積雪のベースを作ることにした。 軽い紙粘土は固着後も水によって溶かす事が出来るので、遠慮なくベタベタとレイアウト上に塗りたくって、雪景色らしくなるように作業した。 3種類の粘度の異なるものを使い分けながら工作した。 ポイント部以外の線路や車にも塗ってしまった。 何体の人物も配置していたが、この豪雪(?)では埋もれてしまうので、人物は取り去っている。 もし、再配置するなら完成後に設定する事にしよう。

 雪景色を見慣れていないので、こんな風に積もるだろうと想像しながら工作したが、雪国の方々から見ればいっぺんにバレテしまうだろうと思いながら、想像の世界に入り込んで楽しい時間であった。

 

■ パウダーを振り掛ける

 紙粘土だけでは、平べったい感じなので、予定通りに雪の粉を撒いて仕上げることにした。 MORIN のスノーパウダーなどを入手はしていたが、これだけの面積に振りかけるには、量が足りないと判断し、炭酸カルシュウムからなる粉チョークを茶こし器を使って振りかけることにした。

 御覧の通りに、雪のローカル線がそれらしく仕上がった様に見えます。 今回は非電化区間を想定しているため、走行出来るのは、気動車やディーゼル機関車、あるいは蒸気機関車としている。 このため、これらの車両を増設しなければならないが、つい先日購入したBトレのDE10も含めて、取りあえず手持ちの車両を配置してみた。 勿論、綿帽子付きである。 この綿帽子も紙粘土の上にパウダーを振りかけいます。

■ 問題点

 しかし、問題点が発生しているのである。 仕上げとして「粉チョーク」を用いたが、これが問題である。 一応は、筆で塗った “ トロトロ ”状態の紙粘土の上に粉チョークを振りかけ、紙粘土が乾くと、粉チョークも固定されるだろうと想定したが、完全には固着されていなかった。 粉チョークが多い場所とか、 “ トロトロ ”状態の紙粘土を塗れていない部分とかの粉チョークが、手に付いたり巻き上がったりしてしまうのである。 そして、ポイントのレールの隙間や内部に入り込んで通電不良や作動不良を起こしてしまうのである。 さらに、レールの上に付着した粉チョークは、通電不良になってしまい、動力車はギクシャク運動になったり、停車してしまうのである。 そのたびにレールを掃除するも、追っつかないのである。

ネットで調べると、同じ様に炭酸カルシュウムを使用された方がいて、ポイントが動かなくなるなどのトラブルの報告があった。 同じだ!

 何度か掃除機で綺麗に取り去ったつもりであるが、これらの非固着状態の粉チョークはあちこちに隠れており、ストラクチャなどに触れる度に手についてしまい、知らない間にレールの通電不良を引き起こしているのである。

*********  対 策  ************

 降り積もった雪の感じが出ていたが、この状態を犠牲にしても、運転が楽になるように対策することにした。 問題を引き起こすパウダーを固着させるために、木工ボンド液を薄めて、レールやストラクチャの表面に筆塗りし、その上に軽くパウダーを振りかけて、ボンドが硬化するのを待つことにした。 ターフを捲く要領である。 水に溶ける紙粘土の特性が多少は犠牲になるかもしれないが、下層は紙粘土なので、大丈夫とタカを括ることにした。 実験していないので保証はない。

 一日置くと、表面は思惑どうりに固着していたので、再度レールのメンテナンスを実施した。 ポイントは取り外して分解掃除を実施し、作動を確認した。 レールは上面と側面をキサゲ刷毛で擦って磨き、レール上面を1500番のペーパーで磨いて仕上げた。 これによって、動力車はスムースに走行できるようになった。 やっとりかばりーできたのである。 やれやれである。

 もっと上手な雪景色の工作方法があると思われるが、リカバリー出来たものの、失敗例として報告しておきます。 また、雪景色に飽きたら夏景色に変更するとして、その時には再利用の思惑が上手くいったかどうかを報告しよう。 ただし、何時になるかは分かりませんので悪しからず。

 

 次回は、今回並行して進めた、街の灯りの工作と走行させる車両の話をしよう。