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物置部屋のレイアウト  雪景色ゾーンの照明工作

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■ はじめに

 物置部屋レイアウトの工作も第二の山場に差し掛かった。 全体のレイアウト配置と大まかな地面工作が出来たので、地面工作の作り込みと建物類の照明工作に取り掛かっている。 最初に北西のコーナーに設けている雪景色ゾーンの工作から始めた。

 

■ 雪景色ゾーンの全体

 このコーナーのプレートについて、取り外した状態を右に示す。 裏側の配線作業などが必要なために、レイアウトはいくつかのプレートに分割されており、この様な状態で作業を実施している。

 さらに、建物などの照明工作は細かい作業が必要なため、幾つかのサブプレートに分けて設置しており、大きなプレートを取り外さなくても個別のメンテナンス作業が出来るようにしている。 なにしろプレートを取り外す場合には、線路や配線類も分解しなければならない大仕事となるからである。

 

■ 各サブプレートの状態

 このゾーンは、外回りと内回りの二つのカーブした路線に挟まれた狭い空間に建物類を押し込んでいる。 このため、バラバラの配置になるってしまっているである。 そこで、建物類は小分けしたサブプレート上に構成するようにしている。

 各サブプレートの状態を下に示す。 下左の写真は、工作が完了した後の点灯試験の状態であり、右の写真は部屋の明かりを消した時の状態である。

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 照明回路は、DC12 Volt の照明専用電源を使って幾つかのLEDを点灯するようにしている。 基本とした回路は、下の図のように3個のLEDを直列に接続し、15mA の定電流ダイードを使って電流制限し、配線上でもし逆接続した場合のポカヨケ安全策としてダイオードも挿入している。

 電源電圧が一定なので、定電流ダイードの代わりに抵抗でも良いのであるが、解体したレイアウトで使用していた物を再利用するようにしているのだ。 さらにLED自体も再利用品を使うので、色々な種類のLEDが混在しての仕上がりとなった。

 また、接続のためのコネクタとしてはピンヘッダを使用した。 建物照明用としてこれまでにコスミック製とジオコレの電飾キットを使用したことがあった。 これらのシステムの接続コネクタは、オス・メスが逆であったので、双方との互換性が無かった。 今回もどちらのシステムに合わせようか迷ったが、電灯線のコンセントのように、電源の上流側がメスのコンセントになるように設定した。 これはショート防止のため電源が生きている場合には端子がむき出しにならないようにしたのだ。 即ち、コスミック方式にしたのである。

 また、ダイード等を直列に接続している事や色々な種類のLEDが混在することになったので、各プレート毎に電圧・電流特性をチェックして電流状態を把握することにし、その時のテスト状態を下に示す。

 次に各サブプレートの状態を紹介しよう。

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◆ 第1サブプレート

 このサブプレートは、一軒の民家と2件の商店から構成している。 上の写真。

 この時の電圧・電流特性を右に示す。 12V を超えたあたりで電流は一定となっている。 6ボルトあたりから点灯を始めているが、電流の上がり具合は意外と緩やかである。

 

◆ 第2サブプレート

 このサブプレートは、周囲をトリミングしたものの、解体した状態のままである。

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 村の小学校の室内にLED 一個と校門のそばに手作りの街灯を立てている。

 電圧・電流特性を右に示す。 LEDは2個のために立ち上がり電圧が低くなっている。 12ボルトで充分点灯する。

 

 

◆ 第3サブプレート

 このサブプレートは、一番奥に設置するもので、ベーカリーと喫茶店は店内も再現しているので明るい電球色のLEDを使用した。

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 電圧・電流特性を右に示す。 立ち上がり電圧が7ボルトを超えているため、12ボルトを超えても一定電流にはなっていない。 これでは定電流ダイードを使った意味が無くなっているのだが・・・・・・・・・・。

 しかし、店内を照らす灯りは充分に明るく、人気が無いのが寒々とした雰囲気になってしまった。 レイアウトの奥にあるので、店内までは見えないことにしよう。

 

◆第4サブプレート

 このサブプレートは、外周路と内周路の間の狭い場所に押し込んだため、窮屈なレイアウトとなっているが、目立つ位置でもあるのだ。 ここでも、魚屋と菓子店は店内も再現しているので明るい電球色のLEDを使用した。

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 長さ方向があったので、5軒の店を並べた。 このため、LED回路は2系統並列にし、魚屋の外には街灯を設けた。

 LED回路は2系統を並列にしているので、電流は2倍になっている。 このサブプレートも12ボルトを超えても一定電流にはなっていないが、良しとしよう。

 それにしてもジオコレの建物は、壁が半透明なので建物全体が輝いているのである。 裏側に銀紙を張ったり、土で出来た粘土(紙粘土では無いもの)を貼り付けたりして遮光対策を実施しているが、ピースの合わせ面ピッタリとしないのでどうしても光が漏れてしまうのである。 左端の赤レンガの郵便局は、この輝く壁を逆に利用して、レンガ色を強調しているのであるが、写真ではよく分からないですね・・・・・・・・。

 次回は、この照明回路の配線具合を報告しよう。