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物置部屋のレイアウト  里山ゾーンの造作

■ はじめに

 物置部屋の周囲を周回する今回の新しいレイアウトの最後のゾーンである里山ゾーンを整えることにした。

 

■ 地面工作の最近の我が手法

 今回の新しいリアウト作りには、スタイロフォームと軽い紙粘土を使用した工作方法を多用している。 今まで、教則本やネットなどで紹介されていたいろいろな方法を使っていたが、最近ではこの方法に落ち着いている。 手軽で作り易くのである。 発砲スチロールのようにボロボロしていないし、静電気でしつこく張り付くこともない。 作り直しでも、簡単に出来るし材料の再利用も可能なのだ。 そこで、記録としてその方法を残しておこう。

◆ スタイロフォームの切れ端の利用

 スタイロフォームを切り刻んで作業した後には、大小の破片が貯まってしまう。 これを捨てずに箱に保管しているが、ここで、大、中、小と大きく分別している。 下左の写真。 さらに、薄く切り取られた破片も再利用するのである。 下右の写真。

 この小二分類した破片は意外と利用価値があるのである。 まず、この小片を手でさらに細かくちぎって、約5〜10mm の破片にしてしまう。 これをタッパウェアの容器に入れる。 下左の写真。 そして、軽い紙粘土を用意する。 下右の写真。

 この紙粘土を細かくちぎったスタイロフォームと混ぜ合わる。 この時、水を加えながら、紙粘土がトロトロの状態になるようにしておく。 これはあたかも骨材入りのセメントのイメージである。 いや、細かくちぎったスタイロフォームを接着させるために紙粘土を使うといても良いであろう。 スタイロフォーム小片の周りにトロトロの紙粘土がまぶしてあると言った具合である。

 容器としてタッパを使用する理由は、この材料が残ったとしても、密封して保管できるので乾燥することなく保管できるのである。 そして使いたいときには、何時でも、少量でも簡単に使えるのである。 なそ、解体した時にでる紙粘土のくずなどを入れておくと、水分によって再び軟化するので、解体くずの再利用も可能なのである。 ただし、一晩か二晩置いておく必要があるが、軽い紙粘土の有難い性質である。

 また、この紙粘土は、袋から取り出した状態ではその柔らかさが最適とは言えない場合がある。 工作に適した柔らかさにするために、手でちぎってタッパに入れ、水を加えて柔らかさを調整している。

 タッパの蓋を閉めて水とよくなじませてから、へらを使って充分に捏ねていく。 焼き物の粘土作りと同様であるが、ある程度出来たら蓋をして一晩おいて置く。

 すると、紙粘土の柔らかさがより均一になっているのである。 上右の写真。 こうして、骨材入りの紙粘土と柔らくなった紙粘土をタッバに密封して保管・準備しておく。

 

■ 丘を作る

 今まで、何を作ろうかと迷っていたコーナー部分に、小さな丘を作り里山のいちシーンにすることにした。 まず、残りのスタイロフォームの切れ端を組み合わせて大まかな形を作る。 貼り合わせは両面テープを使用する。

 隙間や段差が大きくても問題無いのだ。 次に、骨材入りの紙粘土を使って滑かな地面になるように埋めたり盛り上げていく。 細かい骨材のほうが滑かな地面になるのである。 下左の写真。 この状態で一晩放置すると、紙粘土が落ちついてくる。 その上に、柔らかめの紙粘土を貼り付けていき、地面を作る。 下右の写真。

 こうして段々畑のある丘の原型が出来上がった。

■里山ゾーンの造作

 この他に、山岳ゾーンとの繋ぎ部分などに手を入れて、ターフ、フォーリッジクラスタ、樹木などを使って仕上げた。

 自分は家庭菜園も楽しんでいるので、農作物に対する或る程度の知識を有しているが、水田での田植えが終わった時期の畑には何を植えているのだろうかと迷ってしまった。 麦なら背が伸びているし、冬野菜類は収穫が終わっているし、夏野菜はまだ時期が早いし・・・・・・・。 結局、畑には不明の作物が植えてあることにして誤魔化してしまった。 いっそのこと、すべて水田にしてしまえば良かったのかな。

 次回は、登山ゾーンの造作を報告する。