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物置部屋のレイアウト  秋と冬のゾーンの仕上げ

■ はじめに

 新ATSシステムの設置作業もなんとか完了したので、その工事の仕上げを実施することにした。 システムの電気工事は完了したものの、レイアウトとしてみると機器や配線が丸見えのの状態なのだ。 そこで、これらを覆い隠してレイアウトとしても違和感のない様に仕上げていくのだ。 まず最初に一番奥にある秋のゾーンと冬のゾーンを手掛けることにした。

 

■ 工作の準備

 最初に工作前の状態を紹介する。 下左の写真は春のゾーンに接する冬のゾーンの端部である。 ここに外周と内周の右回り線と左回り線の制御機器をおさめており、それをあり合わせのスタイロンフォームのブロックで隠している状態である。

 上右の写真は秋のゾーンで、右の壁際に外周路の制御機器を設置している。 左側の冬のゾーンに移行する部分などはなんの工作も実施していなかったので、ここにも手を入れることにした。

 一番奥にある秋のゾーンの工事では作業のための手が届かないので、ベースごと取り出して作業する必要があり、大工事となってしまうのである。 まず、手前にある機関庫を取外し、駅ホームのベースを外し、ヤードのベースも外すのである。 さらに工作スペースを確保するために都市ゾーンの一部も取り外している。

 ベースだけでなく、線路や制御機器とは配線類までも取り蓮さなければ工作できないのである。

 

■ 秋のゾーンの工作

 そして、やっと確保された狭いスペースの中で工作を実施している。 

 秋の風景を作るにあたって、用意した素材は、KATOの日本の紅葉シリーズより、(1) ブッシュ こきひ(深緋) 品番 24-379、(2)リーフ こきひ(深緋) 品番 24-375、(3) リーフ こんじき(金色) 品番 24-374 を準備した。 ブッシュは手持ちの樹形素材に接着させて紅葉樹木を作った。 また、ブッシュを直接地面に貼り付けて低木とした。 また、金色に輝く銀杏を作りたかったが、数が少ないので緑色の樹木に黄色のアクリル絵の具を塗って誤魔化した。

 制御機器を埋め込んだ後のカバーについては周りをブッシュで囲み、段差が見えないように工夫した。 さらに、民家については照明を設置することにし、照明用配線を追加した。 右上の写真。

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 出来上がった秋のゾーンの様子を上に示す。

 今回の工作に付け加えて、通過センサーの受光部の穴に透明なプラ板を張り付けておいた。 これは工作で用いたターフや、レイアウト上に発生する埃やゴミなどが穴の中に入ってこないように保護するものである。 右の写真では分かりずらいが、もしほこりなどが貯まったとしても、刷毛などで容易に除去できるのだ。

 

■ ヤードゾーンの工作

 秋と冬のゾーンの間には、右側のヤードゾーンが設置されている。 ここも秋色に模様変えすることにした。

 線路部分の草むらは、リーフ こんじき(金色)を使って散布した。 使用したボンド液がポイントの間にしみ込まないように、絵筆を使って慎重に液を塗っていき、素早くリーフを撒いていった。 一晩おいて、ポイントを作動させ、異常がないことを確認している。 やれやれである。

 また、ベニヤ板で背景を作り、線路土手の間をスタイロンフォームで埋めて、樹木を植樹した。

 冬のゾーンと接する部分には枯れ木に少し雪が積もっている情景も作って見た。

 

■ 冬のゾーンの工作

 冬のゾーンについては、制御機器を隠していたブロックを修正することにした。 背景の壁を延長させブロックを低く作り直した。 そして線路周りは軽い紙粘土を使って隙間を埋めた。 パット見は雪景色であるが、近づいて見るとやはり違和感がある。 この上に専用の雪素材を振りかければ最もらしくなると思われるが、当面はこれで良しとしておこう。

 また、むき出しであった電気回路部品は、作動が確認できているので模型用の白いパテで表面を覆って、目隠しと回路の保護を実施した。

 

■ 再組付け

 出来上がった各ゾーンのプレートを再び組付け、配線も元に戻してポイントとATSの作動確認を実施した。

 そして、新しく設置した照明も点灯試験を実施した。

 細かい点を見れば、まだまだ未熟な工作力が目につくが、これが自分の実力と納得しながら、次の工作に取り掛かることにした。