HOME >> 鉄道模型レイアウト > 物置部屋レイアウト レイアウト変更 第1期工事

物置部屋レイアウト レイアウト変更 第1期工事

 物置部屋まで拡大して作成中であった新レイアウトについて、まだ未完状態であったが、気になる点が幾つかあったため、思い切って改造することにした。 その第1期工事が7割方出来たのでその様子を報告する。

 

■ 地面作り

 線路の設置作業が出来上がったので、その固定とストラクチャの設置作業を行う。 主としてメインボード(中央区)の作業となるので、作業出来るようにボードを取り外して作業する。 まずは、紙粘土による地面表面の形成とストラクチャの位置決めから実施する。 線路脇も紙粘土で固定するため、架線と柵も設置しておく。 

 ストラクチャなどの位置決めが出来たら、その周辺も薄く紙粘土を貼り付けておく。 丘の斜面も真っ白になってしまった。 紙粘土で地面全体を覆っておくと、均一な仕上がりになるような気がしているのだが・・・・・・。 曲線路での踏切は、プラ板等で作ると見栄えがするものの、造作が面倒なので紙粘土細工で誤魔化している。 色をぬってしまったらそれらしく見えるのである。

 次に、いよいよバラスト播きである。 線路脇に木工ボンドを塗ってから、その上にバラストを巻いていく。 まずは線路わきの斜面にバラストを固定させるためである。 ここでは、下のコルクが隠れる程度の薄さしか固定出来ない。 ボンドを塗った上からバラストを播いているため、ボンドが浸透しないものの、このままで一日置いておき、ボンドが渇くのを待つのである。

 このバラストを播いた状態の拡大写真を下に示す。 線路下のコルク部分が見えている状態のままである。 また、左の写真には、フレキシブルレールの継ぎ目が写っているが、曲線途中でレールをつなぐ時は、その曲がり具合に注意が必要である。 レールの端部は、レールの弾性によって綺麗な曲線とならずに、くの字に曲がって連結された状態になる恐れがある。 この様な連結部分にならないよう、ペンチなので少し曲げくせを付けておく。 目で見ながらその具合を確認しながら作業する必要がある。 写真のように、右と左のレールにて繋ぎ部分をずらすのも良いと思っている。 左右が同時にくの字に曲がらないようにするためであるが、多少は効果が有る様である。 そしてその周辺の枕木を釘で固定しておくとよい。 時間が経つとレールの弾性によるスプリンバックにて、曲がり具合が戻ってしまい、端部が直線になってくの字の接続部になってしまうのである。 出来たらレールの継ぎ目は直線部分で実施するのが得策である。 そして、上手く修正出来たら、ジョイント部分をハンダ付けしておく。 レールのズレ防止と通電性の確保のためである。 レールの外側だけハンダ付けをすれば充分である。 もし内側や上側に盛り上がった場合には、ヤスリ掛けして修正しておくこと。 仕上げは目の細かいペーパーで磨いておくこと。

 このハンダ付け作業の時、下の写真のように、給電部の配線も実施しておいた。 また、この写真に見るように、フレキシブルレールとTOMIXのファイントラックのつなぎも見る事が出来る。 道床からの高さが少し異なっているため、ファイントラック側のレールの下に、ポリプロピレン製の「PPクラフトシート」を敷いている。 厚さは 0.75mm なので、1〜2枚使用している。 このシートは柔軟性があるため普通のハサミで切れるし、釘を刺す事も出来るので重宝している。 フレキシブルレールとファイントラックの間はフレキシブルレール用のジョイントを使って結合し、ハンダで固定している。 さらにファイントラック側は、釘を使って道床にしっかりと固定させているので、ぐらぐらする事は無い。 右の写真は、バラストを巻いた後の状態である。

 高架線路の他の端も、同様な細工をしている。 線路脇の柵もゴム系接着剤で固定している。 この柵の材料は、園芸用の鉢底用網を活用している。 右の写真に示すように、高架下の橋脚は有り合わせの木片とベニヤ板を使用して固定している。 固定は木ねじを使用してしっかり固定している。 いつかはまた、分解する事が有るので木工用の接着剤は使用しない方針である。 またベニヤ板を突き抜けた釘が見えているが、これは線路を固定している釘である。 手を入れる恐れがある場合は、この釘の先端を切断しておくが、ここでは面倒なのでそのままの手抜き状態である。

 また、緑のパウダー(KATOではターフと言っている)を巻く前に、紙粘土の白い色が残ら無いようにアンダーコートを塗っておく。 また、高架下の修正した地面はグレー色で塗っておく。

 一晩おいた後、バラストが固定出来たら、線路中央やバラストの薄い所にバラストを追加し、刷毛でバラストを整地する。 この時に余分なバラストも削っておく。 そして、洗剤を少し混ぜた水を霧吹きで散布し、ボンドを垂らしてバラストを固定させる。 これも一晩おくとカチカチの固めてしまい、線路はしっかりと固定される。

 その後、道路部分はグレー色を、崖の部分は茶系の色を塗り、草地には、緑のパウダーを播いていく。 今回使用したパウダーは、TOMIXのカラーパウダー、ライトグリーン(品番:8103)と、KATOの緑色ブレンドターフ(品番:24-314)を使用している。 ライトグリーンは明るい色なので気に入っている材料である。

 このターフを播いているいる時は、楽しい作業のひとつである。 薄めた木工ボンドを刷毛塗りし、その上にターフ(パウダー)をふりかける。 これも一晩おいてボンドが固まると、刷毛で余分なターフを履きだし、不足分には追加するなど2度目の作業を実施するのは、バラスト播きと同じである。 種類の異なるターフを使用して濃淡を出すのも工夫の一つである。

 

■ 第1期工事がほぼ出来上がる。

 改造工事の第1期工事として、全体の風景が出来あがってきた。 今回から埃対策を考えるつもりで、まずビニールシートをかぶせて見た。 手持ちのシートを被せてみた。 引越しの時に使用した不織布は軽くて良いのであるが、不透明なので折角の景色が見え無いのが不満である。 やはり、透明なシートにすべきか。

 ストラクチャを設置した状態を見ることにしよう。 今回改造したメインのボードを下に示す。 ホームの位置が下がって見通しが良くなったこと、手前の周回路は駅との違和感がなくなったことなど、見栄えが向上したと思っている。

右のゾーンもホームの位置が下がったため、サツキとメイの家も見通しが良くなっている。

また、左の奥も、丘と郊外の風景がそれらくなってと思っている。 自分はやはり田舎者なので、この様な風景がマッチしている様である。

次に機関区であるが、今までのユニットをそのまま使用しているが、円形車庫の位置がいまいちである。 

    .

 このため、第2期工事で作り直すことにする。 円形車庫を左方向に回転させ、給水塔や石炭置き場を右に配置し、留置線も右方向に確保したいと思っている。 建物なども再配置が必要なので、今は適当な位置に置いている。

 

 次にヤードである。 これも配置をやり直した。 右側の機関区とベースの高さを合わせ、進入線を窓枠すれすれに設置し、カーブ部分を有効に活用するために、TOMIXのカーブポイントを2個使用して分岐させることにした。 このカーブポイントは、SLなどで脱線した経験があり、やや不安が有るものの、狭い場所で多くのより長い保留線を確保するため、今回トライしてみることにした。

 下の左の写真は、ヤードの右半分を見たもので、右側の写真は、第1の分岐ポイントである。このポイントの直前で、ヤードへの供電を行うフィーダーを設置している。 その次の写真は2番目のポイントで、その右の写真は、今までヤードで使用していたKATOのユニトラック線路のとの接続部を示している。 ファイントラックとユニトラックとの接続部は、KATOのフレキシブルレール用のジョイント(品番:24-810)を使用している。 レールの高さ合わせは、PPクラフトシートを敷いて調整している。 ヤードベースを取外し可能にさせるため、曲線部のレールも取外しを必要としているが、ファイントラック間のレールで脱着出来るように、ユニトラックにつながる最初のファイントラックレールは釘打ちして固定している。 このため、ジョイント部はハンダ付けした方がベターであるものの、さすがにポイント線路とは躊躇して、ハンダ付け無しで接続している。ポイントが作動不良になった場合には、容易に脱着して修理が出来る事を想定している。

 今回ヤード部に背景画を設置してみた。 下町の街並みが見えているが、空の部分をさらに広くした方がよさそうである。 また、ヤードのコンテナ車両がところどころひっくり返っているが、これはほこりよけカバーの脱着時にひっくり返ったもので、何らかの対策が必要である。 例えば、支柱代わりに架線柱を林立させるとか、簾式カバーにするとかして、カバーが直接車両に接触しないようにする必要がありそうだ。

ストラクチャについても、機関区の改造に合わせて整備する予定である。

 

 ここで、いろいろ工夫した細工を紹介しよう。

 まず、前面の壁は使用済みカレンダーの写真を切り取って、吊り下げるようにして飾っている。 また、ビル街の奥には長方形の鏡を置いてみた。 奥行感を出すためであり、さらに横に広げてもよさそうである。 右の写真は、ヤード上部の空間を利用して、ホーム延長ユニットを保管するようにしている。 新幹線車両(12両編成までだが・・・・・)を走行させる時は、こちらのユニットに取り替えて走行させるのである。

 次に、各ベースユニットの連結部は、常套手段のバリアブルレールを使用している。 このレイアウトは5個の主なベースで構成しているため、その接続部は多数あり、16個のバリアブルレールを使用している。

 このベースの取り外すたびに、バリアブルレールも脱着が必要となるため、接続部が容易に外せるように少し切り込みを入れている。 この隙間にマイナスのドライバーを差し込んで捻ると、線路は容易に隙間が出来、取り外しが用意となるのである。 また、バリアブルレールのスライドする金属底部がこじれない様に、下側に少し隙間が有るように道床を仕上げておくのもノウハウと言えるであろう。

 これまでの作業では、樹木や電柱設置など未工作である。 道路の線引き、人物は車の配置など、まだまだ作業量はあるが、ぼちぼちと楽しみながら仕上げてい事にしよう。 建物照明などは何時になることやら・・・・・・・・・・・。