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物置部屋レイアウト 工作材料と道具

 物置部屋まで拡大して作成中であった新レイアウトについて、現在改造作業中です。 この工作の中で使用している材料や道具類について、備忘録を兼ねて紹介致します。

 

■ 地面工作の材料

 地面整地のために使用しているのが紙粘土です。 それも「軽い」仕様のものです。 以前は、KATOのプラスタークロス(品番:24-302)やTOMIXのシーナリープラスター(品番:8141)を使った時期もありましたが、安さと使いやすさではこの軽い紙粘土が一番と考えています。 ホームセンターや文具店で売っているもので、幼児や児童の紙粘土工作用の材料です。 紙粘土には粘土系や砕石系の重量のある種類もありますが、この種類は 「微小中空球樹脂」 を主材料にしているようで、軽い理由に納得しています。 水を加えて固さの調節が出来、乾燥すると固く固まってしまいます。 そして吸水性もあるため、その後のターフ散布や塗装が容易に出来ます。 塗料の発色も問題有りません。

 次に線路脇の柵ですが、この柵の有り無しによって随分と雰囲気が変わります。 そこで、出来るだけ柵を設置するようにしているのですが、材料費もバカになりません。 以前は、下の写真のように専用の部材を購入して施行していましたが、材料費がかさむため別の素材を使用しています。

 TOMIXのワイドレール用壁(品番:3080ほか)も良く使用する素材のひとつです。 ワイドレールを使用する時は勿論ですが他にも使用する場合があります。 ただ、うっかり手を触れると簡単に外れてしまうので、接着剤で接着してしまうか、あるいは外側を紙粘土で押さえてしまう様にしています。 下の左の写真は紙粘土施行前で、右の写真が紙粘土で周辺を固めたものです。 余分な部分を削って後で、ターフを散布して仕上げます。

 次に多用している柵の素材として、園芸店で見つけた、鉢底用の樹脂性網です。 小さく切られたものも売られていますが、写真のように丸めてある物を入手しています。 これを適当な大きさにハサミで切り取って使用しています。 安くて自由な寸法で施行出来るので気に入っている素材です。

 柵の固定方法は、ゴム系接着剤で接着したり、下の写真のように、スタイロフォームに溝を掘り、紙粘土で溝を埋めながら固定していきます。 色が黒色なのが欠点ですが、気になった場合には、塗装するようにしています。

 

 次に、ターフやフォーレッジを紹介致します。 これらの材料を集めて見たのが下の写真です。 まず、ターフ系 (TOMIXではパウダーと言うんですね。両方の素材を使用しているため、ターフと行ったりパウダーと言ったりしていますが悪しからず。) は、右の写真の様に小瓶に入れて使用しています。 散布には、木工系ボンドを小瓶の中で少し水で薄めた溶液を作り、刷毛でぬっていきます。 その上にターフをふりかけます。 2度塗りの場合には、ターフを刷毛で整形したのち、水を霧吹きで吹いて湿らせ、このボンド液をスポイド垂らして行きます。 バラストも同じ要領で散布します。 また、ターフやバラスト類は、写真の様に小瓶に詰めて使用しています。 小瓶を使用すると、蓋をすることで確実に密閉できるので、材料が余っても気楽に保管できます。 特にボンド液の場合には固まること無く保管できますので、重宝しています。 それにしても色々な種類の小瓶が有りますが、これは全て食料品用の使用済み小瓶を集めて於いたものです。

 また、使用しているバラスト、ターフ、フォーリッジ類は、小瓶に小出しした残りは、包装紙も含めて保管しております。 包装紙を残しておくと、追加購入する場合の品名と品番をチェックする事ができ、同じ商品を追加購入することが出来ます。

 次に樹木、草むら、下草などを表現しているフォーレッジ・クラスター(KATO品番:24-320など)も多用しています。 この場合は、右下の写真のように、紙箱に入れて使用しています。 適当な大きさにちぎった状態で、色の違った素材をまぜこぜして使っています。 貼り付け時に使用する接着剤は、木工ボンドでは粘着力が無い (乾燥して接着力が発揮されるまで時間が掛る) ので使用していません。 ゴム系接着剤では発泡スチロールを溶かしてしまうので、その恐れの無い発泡スチロール用のボンドを使用しています。 まずこのボンドを地面にに塗り、へらで均一に塗り広げます。 その上にフォーレッジ・クラスターをピンセットで置いて行き、最後の指で押さえて固定します。 今回は、まだこの作業に入っていませんが、仕上げ段階で実施します。

 

 次に絵具類ですが、レイアウト作成用の専用塗料もありますが、通常はアクリル絵具を使用しています。 色の調合は小皿で実施していますが、路面などの色がそのたびに微妙に異なってくるのでグレー色に限っては、3種類のグレーを使用し色を混ぜずに使用しています。

 

■ 地面工作の道具

 次に、小道具を紹介しましょう。 高低差のあるレイアウトを製作する時に配慮すべきは、その線路勾配です。 計画図の段階でそれなりの計算して、均一でスムースな勾配になる様に気をつかっていますが、途中での手直しなどで狂ってきます。 目で見ながらチェック出来ますが、チェック出来ない個所があったりして万全ではありません。 そこで、実施に線路上に車両を走らせて、勾配の変化をチェックする道具が下の写真の特殊車両です。 ホームセンターで売っていた水準器を台車に取り付けています。 丸い水準器は、2軸車両に取付、線路の傾きをチェックします。 長めの水準器は、鉄コレの台車に貼り付けて線路勾配をチェックします。 動力車でゆっくりと牽引しながら気泡の動きを観察していきます。 レイアウトの奥や鉄橋の上もチェック出来ます。

 木工ボンドを使ってバラストを播いた後は、レールの上にもボンドが付着している恐れがあります。 このため、バラスト播きの後では必ずレールの上面を磨いておく必要が有ります。 通常のレール汚れでしたら、レールクリーナーやクリーニングカーを活用すれば充分ですが、ボンド付着の場合にはこれでは対応出来ません。 そこで目の細かいペーパーで磨くことにしています。 下の写真の様に、1000〜1500番のペーパーを三角形の木片に両面テープで張り付けている道具を活用しています。 ボンドが付着している場合には、ゴリゴリした抵抗が有るため、すぐに判断出来ます。 綺麗な場合には、ヌメーとした抵抗になり、OKの判定は容易に出来ます。 勿論、レール面の反射具合もチェックしておく必要があります。 なぜ三角形の木片かって? たまたま、この様な木片があったので利用したものですが、架線などの障害物の下側でも対応でき、また、線路幅よりやや広い幅の木片を使用しているため、回りの障害物を避けることも出来るので重宝しています。 

 

 ついでに、一般的な工作道具も紹介しておきます。 まず木工細工用の道具ですが、のこぎりは一般的なのこぎりと、回し切り用の幅の狭いのこぎりを使用しています。 木口を直角に切る道具も活用し、大きめのボール箱の中で切るようにしています。のこぎり屑の飛散防止のためです。 また、のこぎり切断後の切断面は、布ヤスリを使ったペーパーホルダーで、ささくれを必ず取るようにしています。 特にベニヤ板の場合は、端部処理をサボってしまうと、ささくれが皮膚にささって痛い思いをする事になるため、特に丁寧に実施しておきます。 また、穴あけには木工用ドリルを使用しています。 木ねじ用の小さな穴はキリで充分ですが、すこしい大きなネジには、木材の割れを防止するため、適切な穴をあけてから木ねじをネジ込むようにしています。

 ハンダ付け作業には、必要な道具は一応揃えていますす。 また、作業用の小道具や両面テープなどは、まとめておくようにしていますが、作業中に探し回ることはたびたびです。

 木ねじも大きさ別にしたり、解体時に出たネジや金具類も一か所にまとめて、整理整頓が出来ているようでうが、これも整理後の状態を写しているためであり、通常はもっとくしゃくしゃです。

 

■ 道具類や材料の整理

 上記で紹介した道具類は、レイアウト下の棚に保管しています。 統一したパレットを使って道具や材料を整理すれば体裁も良くなるですが、ホビーとして楽しんでいるので、そこまでの投資は必要ないと思っています。 道具棚の右に写っている段ボール箱には、ベニヤ板の切れ端が投げ込まれており、必要な時にごそごそと取り出して利用しています。

   

  また、実際の作業中は、右上の写真に示す、かっては台所で使用していた金属製のワゴン台車の棚に道具類を乗せて、使用しています。

 また、ターフやバラストなどの材料は、右の写真に示す棚の中に保管しています。 このたなも以前に子供達が使っていたものなのですが、物持ちがいいですね。

 掃除機も古いながらまだ使える専用の物を確保しています。勿論ゴミ箱も専用です。

 右端の写真は、長手の材料を立てて保管している段ボール箱です。 狭い場所でのレイアウトですから、隙間には色々な物を押し込んでいるのが判ると思います。

 

 さらに、ストラクチャー、樹木、プレート類、レール切れ端、等々の材料は、それぞれ分類して箱に詰め、棚の上に重ねています。

 下左の写真に示すプラスチックの衣装箱には、レール類が詰まっています。 KATO製とTOMIX製のレール、橋脚、コントロールボックス、ホーム、配線機器、など一応は分類して保管していますので、必要な材料は手早く取り出す事ができるはずです。 そして、孫達とお座敷レイアウトを楽しむ時は、箱ごと取り出して、線路をならべ、終わったらまたここに戻すようにしています。

 右上の写真には、棚の下にひっそりと設置してあるCDプレーヤーとアンプが見えます。 レイアウト工作中や模型運転中には、好きなCDを掛けながら至福の時間を過ごしています。

 

■ 車両の保管

 最後に、車両の保管状況を紹介いたします。 鉄道模型を始めてから、まだ5年ほどですのでコレクションは多くはありません。 車両ケースを保管している棚は、結婚当初に食器棚として何十年も使っていたもので、その後、作りつけの食器棚に役目を引きつだ後は、物置の奥で眠っていました。 まだしっかりしているので再利用しています。