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物置部屋のレイアウト 接続線路の工作 

 物置部屋のレイアウトにて、そのローカル線の改造工事を実施しています。 今回は、KATOのユニトラック線路とTOMIXのファイントラック線路とを接続させる必要があるため、線路の工作を実施しました。

 

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■ 接続線路の工作

 ポイント作動の信頼性を考えて、メインの部分はKATOのユニトラック線路を使用しましたが、既存のレイアウトにはTOMIXのファイントラック線路が設置されています。 このため、異なる線路をつなぐことと、その長さを調整する必要があり、その接続部に使用する線路を工作することにしました。 このような接続線路は、既存の製品がありますが、その長さが決まっており、そのままでは使用できません。

 そこで、既存の線路を加工することにしました。 まず、KATOのユニトラック線路を持ち出し、設置部にあてがって切断部を決めます。 下左の写真。

 そして万力に取付けて、工作開始です。

 細かい目ののこぎりにて指定の位置で切断していきます。 プラスチック用ですので、レール部分になると金切り用に取り替えて切断していきます。

 切断されると、片方のレール側の道床部分に切込みを入れ、やすり等を使って上図の様に凹みを付けます。 TOMIXのファイントラック線路には爪の部分があるため、この爪部の逃がしを作っておくのです。 さらに、その爪部が干渉しない様にルータやヤスリを使って干渉部分を削り取ります。 また、切込みを入れていない反対側のレール部分には、ジョイントがレールの下に入り込めるように枕木の犬釘部分を切取っておきます。

 そして、レールの切断面はダイヤモンドヤスリを使って、引っ掛かりの無いように丸めておきます。 最後に細かい目の紙やすりでレール面を仕上げておきます。 KATO製レールとTOMIX製レールとの接続状態を下に示します。

 それぞれのレールの断面は、少し異なっていますが、高さの差は 0.2mm 程度であり、KATOのレールジョイントの代わりに、固定線路用の 24-810 番ジョイントを使用すると接続できます。 そして、TOMIX側はそのままのジョイントを使用します。 ただし、道床を含めた高さは、TOMIX側が 1mm 低いので、接続時には 1mm 厚さのスペーサを下にかませておく必要があります。 すると、レール面の高さが揃います。

 下左の写真は、加工完了した接続用の線路です。 そして、下右の写真はレイアウトに設置した状態です。

 レールの上面を指で撫でて、段差や引っ掛かりの有無をチェックします。 問題なければ、レール部の固定のために、道床に穴を開けて釘を打っておき、線路を固定しておきます。 加工した接続部は抜け止めが無いので、中央部の線路を取外すとき容易に抜け無いようにするためです。 KATO側のジョイント部で取外すようにしたいからです。

 また、ジョイント部の通電状態が悪い場合は、ハンダ付けという奥の手があるのですが、こうすると分解不可能となってしまうので、避けたい方法です。

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 設置できた状態を下に示します。 

           上手く行ったゾ! ・・・・・・・とほくろえんでいたのは、つかの間のことでした。

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■ ショート対策

 通電と走行テストを実施したところ、ある状態でパワーパックがダウンするのです。 回路のどこかでシュートが発生し、安全装置が働いていたのです。 必要な箇所にはギャップを設けていたつもりですが、原因はどこかほかの場所にあるようです。

 その場所をやっと見つけ出しました。 KATOの複線両渡りポイント(品番:20-210)だったのです。 カタログを読み飛ばしていたので、左右上下の線路は電気的に完全に独立していると思い込んでいたのです。

 線路をじっくりと観察すると、一番外側の線路は一本のままでつながっていることが分かりました。 完全に遮断されてはいなったのです。 そういえば、KATO製ポイントはTOMIX製ポイントの様に、「完全選択式ポイント」では無かったのです。 複線の両端は、一番外側のレールだけは左右つながっているのです。

 このため、外側のレールを中央部で切断することにしました。 右上の写真を参照ください。 切断にあたっては、裏ブタを外し、障害物を確認してから実施しました。 左右の道床は一体成型ではなく別体で成型品されており、中央部で噛み合うようになっていました。 今までレールで繋げていたのだ? レールを切断しても大丈夫かなと不安になったのですが、工作を実行することにしました。 大丈夫のようですが注意することにします。

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  給電ポイントやギャップの位置など、レイアウト設定の内容については、次回報告いたします。

 でも、今回のテスト走行によって、ポイントと給電操作が単純では無いことを思い知らされました。 多用な運行パターンが可能となったものの、その運行操作にはパズルを解くような配慮が必要なのです。 うっかりしていると、シュートが発生し、給電停止の事態が多発しそうなのです。 ボケ防止になるのかな?・・・・・・・・・・・・。