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棚の中のレイアウト(4) 新たな線路配置

 長年愛用してきた物置部屋の固定レイアウトは、断捨離の餌食となって解体されてしまった。でも、Nゲージ車両を気楽に走らせることが出来る固定レイアウトとして、棚の中間スペースに「棚の中のレイアウト」として、新たな線路配置によるレイアウトを構築しています。

 

■ スペースの拡大

 工作していたレイアウトは、どうも気に入らなかったので、思い切って解体してしまいました。解体後は下の写真のようにすっきりとした状態です。

 新しく考えいたレイアウトは、150cm×90(45×2) cm の棚の右の足の部分を超えて、部屋いっぱいの幅を利用することが出来ないかと考えていました。即ち、180cm×90 cm の一畳サイズのレイアウトです。 このサイズであれば、およそ15年前に取り組んだRM東海と銘打ったレイアウトと同じ寸法であるので、走行を楽しむことができるレイアウトになるものと考えました。でも、細かな細工が出来ないのでシンプルな構成にしようと考えています。

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 まず、レイアウト台の工作から始めました。でも、終活中なので材料の新規購入は極力避けることにしています。即ち、徹底的にストック材を活用することにしました。下の写真のように、サイズや高さ合わせなど、パッチワークのように切り貼りの木工工作を実施しました。これまた楽しい工作でした。

 次に、棚の足の外側部分を作りました。レイアウト工作やメンテナンスのために、分解組付けが出来る事が必要ですし、固定方法も考える必要がありました。

 上の写真のように、我ながら上手く出来たとほくそ笑む工作でした。次に手前側も工夫しました。こちらわ、メインの台の框を使って支持部材とし、奥側の部材とも使って上に乗せるようにしました。

 下の写真は、出来上がったレイアウト台です。

 ストック品再利用のため、あちこちに穴が開いていたり、へこんでいたりしますが、仕上げ工作にてカバーすることにします。また、奥の壁も背景板を取り付ける予定です。

 台の分解は、まず、右手前のプレートを上に持ち上げて外します。そして、メインのプレートを手前に引き出します。そして最後に右奥のプレートを外します。ネジ止めなどは無くてもしっかりと安定しています。組付けはその逆を実施すればよいのです。

 

■ レール配置の検討

 拡大したレイアウト台の工作が出来上がったので、レールの配置を検討しました。基本は複線のドッグボーン形ですが、幅を180cmに収めるために、途中を折り曲げて重ね合わせています。この形はネットでも多く見受けられるパターンですね。

 KATOのレイアウトプラン集 Season 2 (2013-14年)の第22回 「プラン22 8の字立体交差で楽しむ複線プラン」と同じです。

 こだわった点は、複線間の行き来が出来るようにする事でした。単なる複線ドックボーンでは上り線と下り線の行き来が出来ないので、複線間に引き上げ線を設けて、移動できるようにすることにしました。単なる引き上げ線では、列車の進行方向が変わってしますので、SLやELを使う場合には不向きです。でも、この変形ドックボーン形では可能でした。

 最初は、カーブポイント(N-CPR&L317/280-45F)を使用する下左の案で進めようとしました。引き上げ線にはゆっくりと後進で進入し、ポイント切り替え後は前進して発車すれば、反対側の線路に移動することが出来ます。

 カーブポイントを使用したので、TOMIX製のレールに決まりです。そして、これまたストック品のレールを持ち出して、仮組付けを実施しようとしましたが、肝心のカーブポイントが1本しかありませんでした。確か2本はあったはずですが・・・・・・・・・・・。そこで仕方なく上右の案に変更しました。実際に組付けてみたのですが、なんだか無理があるようで不安でした。そこで、カーブポイントの使用をあきらめて、下図のような案を検討することにしました。

 カーブポイントの代わりに280−30シリーズのN-PL280-30Fを使いました。すると何とか構成することができたのです。さらに、複線の幅が広くなり、なんと島式ホームがピタリと入るようになりました。シメシメです。図面上では線路が接続できない部分がありますが、長年の経験上、ゴチョゴチョやれば接続出来る事を知っていますので、まずは、実際に組付けてみることにしました。

 なんとか収まるようでしたの微調整を実施していきました。すこし無理な接続の場合は、脱線の確率が高くなるので調整が必要です。そこで下の写真に示すように、端数レールやバリアブルレールなどを使ってコジレを緩和するようにしました。

 ホームの右端部も柱を避けるように折り曲げたり、リレーラを挿入したりしています。

 引き上げ線と共有するヤードへの進入部は、設置角度15°を守るように、厚紙で作ったゲージに合わせて調整します。

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  大まかに配置が決まってきたので、次に、高架部の高さと勾配部の工作方法を検討しました。