HOME >> 鉄道模型レイアウト > 棚の中のレイアウト(5) 高低差を付ける
長年愛用してきた物置部屋の固定レイアウトを解体し、Nゲージ車両を気楽に走らせることが出来る固定レイアウトとして新たなレイアウトを構築しています。今回は、レイアウトの高低を工作しました。
■ ループ部に高さを付ける
線路配置が固まってきたので、線路の高低差を検討しました。一番の問題は登坂のための勾配です。右側ループ部では、線路の上をクロスするためには既定の高さが必要ですが、そのアプローチのための長さが確保できるのかが問題でした。最大勾配は40パーミル程度に抑え無ければなりません。小さいサイズのレイアウトですので短編成の列車ですが、坂道を登りきる必要があるのです。
その場所は下左の写真に示すように、レイアウトの左側です。この部分は複々線になっていますが、180°のカーブ区間で、0mmの高さから64mm までの高さまで駆け登る必要があります。これはTOMIX製の鉄橋「複線曲弦大トラス鉄橋(F)」(品番:3222)を使用するためです。そこで、Excelを使って勾配を計算しました。
問題はアプローチ距離の短い内側の登り坂です。最初と最後にアプローチ部分を設けているため、厳しい状況ですが、40〜50パーミルで収まりそうでしたので、この方式で実施することにしました。
レールの道床は、ベニヤ板を使うことも考えましたが、スタイロフォームを使って細工することにしました。大まかに形状に切り出した後、線路形状を書き込み、計算した高さに切り取った爪楊枝をスタイロフォームに差し込み目標の高さの指標としました。その高さまで、ナイフとサンドペーパーで削って高さを出し、レールをセットして調整しました。かなり面倒な工作でしたが、集中して実行したので、写真撮影などの記録を忘れていました。
出来上がった状態が上右の写真です。そして、いつもの紙粘土を使って線路を仮に固定しています。後は試運転にて調整するつもりです。
■ 右側の高架部の工作
次に右側のループ部について、地上部(下段)と高架部(上段)の工作を実施しました。
上段と下段の線路をどこかでクロスさせる必要があるので上段の線路を設置する方法を検討する必要があります。まず、上段の線路を全て連続高架方式にする方法や、下段の線路をトンネル方式にしてその上に上段の線路を設置する方法もあります。あるいは、クロス部のみ高架方式にしてあとは段差土手として上段の線路を設置する方法もあります。どの方式にするか、いろいろ悩みましたが脱線時のメンテナンス性を考え、最も良好な最後の方式を選択しました。
そして、この方式での線路配置を検討しました。ループ部の奥の部分は、線路が重ならないようにレールを選択して配置しました。
ループ部の手前の部分は線路がクロスするので、高架方式にしました。
そして、中央部は、複線曲弦大トラス鉄橋を使って線路をひと跨ぎにして左のループ部へとつなげています。
そして、土手の部分の延長と高架部の橋脚を固定しました。
高架レールと橋脚とは高架ビームを使って支えていますが、位置合わせがうまく行きません。それは、下の線路との位置関係がイレギュラーであるからです。そこで、カップリングやスペーサの使用を止めて、ただ上に乗せて置くだけにしました。でも高さだけは合わせておく必要があるので、スペーサを作って貼り付けました。下の写真。
でも、橋脚部分は固定しておく必要があったので、土台部分をネジを使って固定しています。
(注)上の4枚の写真は後から追加で撮影しているので、工作の進度がわかりますね。
*****************************************************
レイアウト全体の線路配置が決まってきたので、 テスト走行を実施してみました。
.
パワーユニットを持ち出してきて、恐る恐るテスト走行を始めました。ポイント等は手動で動かします。周回路や引き上げ線など、問題なく走行出来たので、次のステップに進むことにしました。
****************************************
次回は、電気系の配線を工作しました。