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直流電気機関車:   EF65 505

 

 主要諸元

連結面間距離
119.5 mm
動輪直径
mm
車体重量
135.4 gf
台車中心間距離
mm
駆動系ギヤ比
前動輪荷重
gf
台車軸距離
mm
フライホイール
なし
後動輪荷重
gf

 動力部の構成

 

実車プロフィール

 

 EF65形電気機関車は、EF60形に続く平坦線区向け国鉄直流電気機関車の標準形式として、1965(S40)年に登場する。

模型プロフィール

メーカー : KATO
商品名 :  EF65 500番台
品番: 302
車両番号: EF65 505
発売日 : 1970年
入手日 : 2011年10月 中古品入手
定価 :  \3,000.-
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● 日本型ELの量産 9mm ゲージの始祖と言われている EF70 のモデルに次いで、KATOの2作目となった車両である。

● 「KATO Nゲージアーカイブ」によると、 この品番302のものは、EF65 500番台の1代目モデルと述べられているが、「鉄道模型考古学」によると、初代(1969年発売)と二代目(1971年発売)の中間のようである。 動力ユニットは上下分割式、ナンバーはモールドタイプなので、初代か二代目であるが、パンタグラフは二代目のようであるものの、台車枠とギヤボックスはネジ止めなので初代の特徴も認められる。 年期の浅い小生には判断出来ない。 前所有者が組換えした可能性もあるので、1970年製としておこう。
  「KATO Nゲージアーカイブ」と「鉄道模型考古学」によって、何代目かのカウントの仕方が異なるのも混乱する。

● 屋根の小さいほうのモニターについ、入手時には一部破損していたので、手持ちのジャンク品を取り付ける。このため形状が三代目以降の形状となっている。 隙間はリタッチしてごまかした。
● ヘッドライト点灯なし
● カプラーの交換: アーノルドカプラーからカトーカプラーNに交換する。

駆動系の機構

 初代の動力ユニットの特徴であるダイカストフレームが上下に分割されたタイプである。 下側のフレームは薄くかつ左右に分割されており、上側のフレームとは紙製のプレートで絶縁されている。 4本の止めネジは、上側のフレームの穴を樹脂製のパイプで絶縁しながら、下側のフレームのネジ穴にネジ込まれる構造となっている。

 モータに圧入された平歯車は、ウォーム軸に圧入されている内歯車と噛み合い、減速されると共に、モータ軸とウォーム軸の高さを変更している。 これは、EF65 70 (品番3002-2) と同じ構成である。



モータは角型で、ブラシケースもネジ式の様子で、旧型のモータと思われる。

動力特性

   

速度特性:

  動力車の速度特性として、速度・電圧特性と電流・電圧特性を右に示す。
 スケール速度80Km/hは、電圧でみると、3.5volt近辺である。 速度係数は、約 34Km/h/Volt と標準的である。 ジーという走行音は大きく、ギヤ関係の組立て精度が悪いようだ。 単機走行時の走り出しは、2.7 Volt 以上も必要であったので、まさにロケットスタートであった。

 モータ単品での電流・電圧特性を測定していても、回転にバラツキがあり、早くなったり遅くなったと不安定であった。古い製品なので、最初から不安定なのか、性能劣化なのか分からない。

   

牽引力特性:

 動力車の牽引力特性として、電圧4.0voltでの牽引力・車速特性と牽引力・電圧特性を右に示す。 トラクションタイヤを履いていないため、車両重量に比べて牽引力は 20gf 程度でと小さい。 また、負荷による速度低下も大きいのは、モータにパワーが無いためと思われる。

 モータの回転が不安定なため、測定中でも急に速度が変化するのが分かる程であった。 その結果がグラフにも表れている。

 駆動系の摩擦抵抗が 10 グラム程度と大きいため、制動領域でも直線的な特性を示している。