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小型蒸気機関車:   2286 B6 機関車

 

実車プロフィール

 2286号機は、B6の2120形の一台である。イギリスのNorth British社製で、1905年に製造され、吹田、沼津で活躍後、1955年に廃車される。 昭和30年まで使われていたのか!

 2120形とその同系機は、一時期の国鉄蒸気の主力となって活躍する。 明治のSLとして、印象深いが意外と昭和の戦後まで、ローカル線などで活躍していたようだ。

模型プロフィール

メーカー : 河合商会
品番: KP-151
車両番号: 2286
発売日 : 2001年9月11日
入手日 :2009年4月30日 新品購入
定価 : \6,500.-

分解調査

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● 閉鎖された河合商会の蒸気機関車シリーズの中の一台で、新品を入手。

● 従輪の車軸は首振り機能が無い。 さらに、車軸のスラスト移動量も少ないためミニレイアウトの走行はカーブで脱線するため不可。 このため、僚機の2157号機と同様に従輪の首振り加工を実施している。
      ⇒ KAWAIのB6をミニレールで走らせよう を参照

● カプラーはシンキョーカプラーを装着する。

● 主な諸元:

連結面間距離 74.5 mm ギャ比 i = 40
車体全重量 41.5 gf 動輪直径 D = φ8.4 mm

● ヘッドライト等は未装着。

● キャブ&ボイラーを取り外した状態を下に示す。 モータは角型モータがきっちりと組込まれており、コンデンサもハンダ付けされている。

● 動力ユニットの内部構成は、同じ河合製の 2120号機 を参照してください。 ここでは修正加工した従輪の首振り部品を示す。

( 2013/10/20  追記 )   

動力特性

 ここに示す動力特性の測定は、自動測定システムを使用して実施する。 測定実施日: 2013/3/25

 

暖機運転:

 動力特性を測定する前に実施した暖機運転の経過も、自動的に測定した。負荷の掛った状態で走行させたもので、その時の速度と電流の変化を記録する。 他の項目は殆んど変化なし。

 性能が安定するのは意外と早く、2〜3分程度で安定する様である。 途中のふらつきも少ないようである。 

 

速度特性:

 河合商会のこのシリーズの特徴として速度が非常に遅い事が挙げられるであろう。 スケール速度の80Km/h を出すのに 8Volt も必要であり、一般的なNゲージと比較して、モタモタと走っている感じがする。

 電流は、50 〜 60 mA で小さいほうである。 また、2120号機で見られたような電流変化は見られなかった。 このシリーズの3両の車両のうちで、最も安定している車両である。

 


牽引力特性:

 車両重量が40グラム強であるものの、トラクションタイヤが無いため、粘着牽引力は10グラム以下が限界のようである。

 しかし、同じ種類の2120号機が8グラム近くまで出ているのに、この2286号機は、2157号機と同様に6グラム弱で、その差は良く解らない。 個体差なのだろうか。

 牽引力特性は、バラツキも非常に少なく、安定した走りを見せている。 電流値は少しバラツイテいるものの、傾向は読み取れる。 測定は、前の2両の車両の反省をふまえ、下から順に5,7,9ボルトで測定している。

 

 また、この測定中の電流と電圧の関係を右のグラフに示す。 電圧変化は、0.3ボルト以下であった。 これは、電流変化が少なかったためと思われる。

 

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 この機関車の特徴として、 電圧に対する速度が遅いので種類の異なる機関車との重連は無理のようである。 重連させるなら、同種との機関車同士に限定されると思われる。

                                     ( 2013/3/25 追記 )