HOME >> マイコレクション > 蒸気機関車リスト > C50 110 デフ付
大正時代の名機8620形の後継として、1929年(昭4)から1933年(昭8)に154輌が製造され、地方の旅客列車や小貨物列車等の軽量列車の牽引に活躍した。 8620形に比べて空気ブレーキや給水加熱機を搭載してるのが特徴である。 当初は地方の旅客列車に使われましたが、 重量があるために戦後は入れ換え機としての活躍が多かったようである。
C50 110号機は、1930年日立製作所笠戸工場で製造され、大里、直方、小山で活躍後、1970年に廃車される。
メーカー : MICRO ACE
製品名 :
C50 110 デフ付
品番 : A7401
車両番号: C50 110
発売日 : 2001年9月11日
入手日 :2009年8月13日 中古品入手
定価 : \9,030.-
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● この車両は、マイクロエースが怒涛のごとくシリーズ展開を実施していた頃のモデルの一つで、シリーズ展開は後半にさしかかっていた。 このC50シリーズは、この110号機とゼブラ塗装の56号機が生産されている。
● ミニレイアウト走行可能。
● カプラーの交換: カトーカプラーNに交換するも、その後、KDカプラーに交換している。
連結面間距離(KDカプラー) | 117.0 mm |
車体全重量 | 69.2 gr |
動輪車軸荷重 | 49.8 gr |
先輪車軸荷重 | 1.5 gr |
テンダー車軸荷重 | 17.9 gr |
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このC50形の実機は、8620形の後継機として開発されているので、動輪は同じ形式の1C型である。 動輪系の寸法も殆んど同じである。
このため、模型に於いても、C50形と8620形は同じであっても不思議ではなく、実際に動力部は共通使用している様である。 構成を左に示すが、18688号機と全くいっしょであった。
さすがにボイラー部は、細部の形態が異なっているため、別部品となっている。
ここに示す動力特性の測定は、安定化電源を使用した自動測定システムにて実施する。
測定実施日: 2013/6/12
測定前の車両は走行が不安だったので、車両の分解掃除を実施している。
速度特性:
スケール速度の80Km/h を出すには、 4Volt 必要であり、一般的なNゲージと言える。
電流は、100〜 150 mA でやや高めと言える。 特性はバラツキも少なく、走行は安定しているようである。
牽引力特性:
動輪荷重が約50グラムで、トラクションタイヤを第3動輪にはいている。 粘着領域での牽引力は約20グラムであり、SLとしては普通と言えよう。
また、駆動領域側の粘着領域は明確であり、最後まで踏ん張りが利いている。 電流と牽引力の関係は、一直線で、制動側も明確なパターンを示している。 ウォームギヤに掛る力が逆転する遷移点は- 8グラム前後であり、制動領域は垂直パターンに近い形態を示しているが、ややバラツイテいる。 遷移点部分には、明確ではないが、右側に少し飛び出す突起パターンが有る様な気配である。 この状態では、モータ側と後輪側の回転が一致して、ウォームギヤが接触していない状態で回転するので、モータは抵抗の無い状態で回転しているのではないかと想像しているのであるが、定かではない。
今回の測定は安定化電源を使用しているため、測定中の電流と電圧の関係は定電圧を維持している。 グラフは、その設定電圧をパラメータとして表示している。 牽引力特性のバラツキは、やはり車両自身の特性値のバラツキと判断すべき様である。
また、18688号機と同じ動力構成なので、その性能も同じはずであるが、安定化電源の使用の有無や製品のバラツキなどによって、特性線図が少し異なっている。
********* (以下は 2010.5.17作成時のもの) *********
速度特性:
動力車の速度特性を測定する。 速度・電圧特性と電流・電圧特性を右に示す。スケール速度80Km/hは、4.5volt近辺である。 速度係数は、1volt当たりで 30Km/hの増加で、勾配はきついほうである。 最低電圧も高く、走行開始点は、2Voltをかなり過ぎたあたりからで、ロケットスタート気味である。 駆動系の摩擦抵抗が大きいようである。
前照灯は無いけれど消費電流は大きめである。 摩擦抵抗が大きいことと関係しているのかな?
牽引力特性:
動力車の牽引力特性を測定する。 安定した測定が出来、きれいな特性を示している。 制動側も駆動系の摩擦抵抗が大きいことを示しており、その値は、牽引力で換算して約10g程度と予想される。
駆動力としての牽引力が約15g程度なので、エンジン部重量の We=51.3gf からすると、摩擦係数が 15/51 = 0.29 となり、妥当な数値と言える。