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鉄道模型工作室  スラック付き曲線レールの製作

 

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■スラック付き曲線レールを作る

 半径140mmのカーブをより多くの蒸機が走行出来るようにと工夫しています。 そのひとつとして、線路にスラックを付ける事ですが、ファイントラックのミニカーブを細工して見ました。

その手順を紹介いたします。

  1. 140×30°のファイントラックを用意します。 我がミニレールでは、150°のヘヤピンカーブがあるので、5個用意しました。 この他に、60°など物を用意し360°の円形が出来るように揃えました。
  2. 右の写真の様に、2mm のプラバンから、幅 9.3mm のゲージを作ります。
  3. はじめに曲線入口用レールとして細工します。 30°レールの一方の端の10mm程度を残して、線路の真中をのこぎりで切断して行きます。 切断した部分を広げ、ゲージを当てた状態で半田ゴテで切断部を再びつなぎます。 レール道床はABS製ですので溶着できます。 出来上がりが下の写真です。 レール幅寸法をノギスで確認し、9.3mm から 9.4mm でしたらOKです。 そして、右側の写真の様に裏側からも溶着させて強度を確保します。
  4. 次に、反対側の出口のレールも同様に作ります。
  5. 次に、中間部のレールを作るのですが、今度はレールの中央を全て切断します。そして、入口、出口のレールにつなげ、さらに他のレールを組み合わせて、360°の円形に組上げます。ゲージでレール幅を確認しながら、同様に再溶着して行きます。
  6. 同様の作業を繰り返し、9.3mm のゲージ幅の曲線部を作り上げます。

 作業は、机などの平面部で実施し、捩じれないように注意しましょう。 また、常に円形に組みながら溶着作業を進める事により、精度を確保しながら修正作業を進めることが出来ます。

(追記) 今回はスラック開始場所を曲線出入口にしましたが、出口から直線に入って、少し過ぎたあたりまでスラックを付けるの望ましいと思います。 曲線の出口で線路にせり上がるのを防止するためです。 しかし、マイレイアウトでは、曲線のすぐ出口にミニポイントを配置しているため、この方法が取れませんでした。 半径140mmのカーブをミニポイントまで連続させてしまうという設計的なミスです。 残念。 ミニポイントを使用する場合、ミニポイントを接続する前方を少しでも直線にしておくと脱線が少ないと経験的に知っていましたが、こんなところでもそのノウハウの有効性を認識してしまいました。

 

 この、スラック付きレールの効果は、ハッキリと確認出来ませんでしたが、マイクロの86やC50、KATOのC11が走れるようになったのは確かです。