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クラウス1400形 小型蒸気機関車を組立てる

■ はじめに

 先日、ワールド工芸社から発売されている 「クラウス1400形 蒸気機関車組立てキット 」 を組付けました。 小型蒸気機関車の金属製組立てキットも5台目となり、少しは慣れて来ました。

■ 組付け工作

 大きな問題も無く、組付けることが出来ました。 少しは腕があがったのかな? それともキットが組付けやすく改良されたのかな?

  

  

 工作失敗個所は幾つかあります。 運転席のステップは曲げとハンダ付けに失敗したため、取り外したままです。 砂まき管も諦めてた個所です。 ロッド回りも何度も手直ししたところがあり、ハンダが付き過ぎた見苦しいところもあります。 モータカバーも接着方法が判らなかったので取り付けていません。

 動力関係は、最初はギクシャクしていました。 ロッド類の調整などを実施中に、一番先端のアイドラギヤのネジが緩んで取れてしまいました。 しかし、ロッド駆動でも問題無く回転していたので、ギヤは外したままです。 やっとこさでスムースに動く様ななった時は、正直ほっとしましたね。

 また、ロッドピンの一つに、ゆるゆるのピンがありました。 ピン穴が大きくなりすぎたと思って、どうやって修理しようか思案していたのですが、ピンを取り替えてみるとしっかりと固定出来るではないですか! ノギスで径を当たって見ると、このピンだけφ0.9mm でした。 ロッドピンは5ヶありましたので、てっきり予備品と思っていましたが、不良品混入でしたね。 でもφ0.9mm のロッドピンは、最近のKATOのSLで使えそうです。 おっと、φ0.8mm でしたね。 だめか!

 

 小型蒸気機関車の金属製組立てキットでは、カプラーにアーノルドか、あるいはNo2001カプラーを使用するようになっていますが、前面にNo2001カプラーを使用するとどうしてもグロテスクになってしまいます。 何時も不満でしたので、今回もシンキョーカプラーを使ってダミーカプラー風に取り付けて見ました。 アーノルド用のカプラーアダプターを使ってシンキョーカプラーを保持し、フレームには接着剤で貼り付けています。 カプラーアダプタの板厚分だけカプラーが低くなってしまいましたが、少しは首をふるので、連結させてもミニカーブを踏破することが出来ました。 見栄えも実用性も兼ねています。

 下の写真は、バック運転で走らせているところです。

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 これに味をしめて、ボールドウィン9号機にも同様な細工を実施してみました。 右の写真は、クラウスとバック運転で重連させてのですが、スムースに走行できています。

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 このNo2001カプラーは、取付面とカプラー高さの関係を左図に示しますが、カプラー高さの中心と取付面でほぼ一致しています。 かなりの鎌首形状なのです。

 このため、ナックルカプラー系は、殆んど代用することが出来ません。 代用出来るのはシンキョーカプラーしか無いと言えるのではないでしょうか。 また、回転軸もφ0.5mm の金属線で対応出来ますので、首振り加工も容易です。 ただ難点はセンタリングバネの細工が困難であることですが、バネ無しでも使用出来ますのでさほど問題はないでしょう。

 最後に塗装をした状態です。 ナンバープレートは 1412 を取り付けました。 足回りは再組付け後に、見える所だけ筆で塗っています。

 これで、小型蒸気機関車が揃ってきました。 何時も同じ車両を牽引させているので、これらの機関車にマッチした古い客車や貨物がもっと欲しくなりますんね。