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鉄道模型工作室  鉄コレ電車の室内灯・前照灯・尾灯の工作 その2

 電車系のBトレに続き、鉄コレの電車にも室内灯や前照灯・尾灯などを工作することにした。 それも、卓上レイアウトでも走行可能な12m級と15m級の鉄コレ電車を対象にしています。 今回は、室内灯や前照灯と尾灯の工作を実施した。

 

■ 室内灯の工作

 室内灯の構成は、「チラツキを防止したLED式室内灯 まとめ」(2020/12/7)にて紹介した構成です。 コンデンサは一般的なサイズの、外径がφ5mm 長さが11.5mm の 100μF 電解コンデンサを選択しました。 テープLEDは電灯色の格安品を使っています。 ブリッジダイードは勿論ショットキーバリアダイオードです。 電流制限抵抗は1.8KΩを使用した。 下に、その構成と完成してセットを示す。

 この様な構成にした理由は、下の写真に示すように窓を構成する透明なケースにピッタリとフィットさせるためです。 透明ケースは天井部分を切り取っていますが。

 車体の天井裏の出っ張り部分はルータで削ってフラットにしておき、この室内灯ユニットをそこに貼り付けます。

 

■ 動力車への取付け

 床面を低くした動力ユニットと室内灯ユニットを配線し、動力車の床面は白色のマスティング・テープで覆っておき、

 こうすると、室内灯が点灯しても室内のモータ部分は見えなくなります。

 

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■ 前照灯の工作

 鉄コレ電車の前照灯は、円筒形のボックスがちょこんと乗っかている構成なので、どうやって光らせようか悩みました。 尾灯と違って白色なので目立ちません。 さらに電車の全面が窓ガラスなので、室内灯で明るく照らされるはずです。 運転席を覆うということが必要となるかも知れませんが、まずは、点灯させることを目的に工作しているため、前照灯のひかる面積を大きくすることにしました。

 そこで、前照灯の中をφ1.5mm の穴でくり抜き、φ2.0mm のアクリル棒を熱で柔らかくして右の写真の様に工作し、導光部材としました。

 一台目の工作では、下左の写真の様に一部破損していますが、上手く行きました。 破損部分は後からパテで埋めるつもりです。 しかし2台目は室内と連通させる穴の位置が低すぎたために、大事な保持ステーの部分を貫通してしまい、右上の写真のように、分解してしまいました。 でも接着剤で誤魔化そうと考え、余分な導光部を切断している時に大事な部品を飛ばしてしまいました。 一時間ほど必死で探しましたが見つける事が出来ませんでした。 そんなに小さい部品でないのに不思議でたまりません・・・・・・・・?

 ポツンとあいた天井部分を見つめて諦めることにしましたが、以前工作した蒸気機関車用の前照灯を思い出し、分品箱を探すと完成品が一つ残っていました。 「小型SL用の前照灯を作る」(2015/2/18)。下右の写真のように取付けるとピッタリです。 助かった!

 一台目に使用したLEDは、室内に伸びた導光部材の近くにサイドビューチップLED()を設置し、配線と覆いを取り付けてパテで埋めてしまいました。 電流制限用のチップ抵抗は、尾灯用も合せて小さく切ろ取ったユニバーサル基板の上に回路を構成しました。 工作途中の写真は忘れていましたが、これらは天井裏に貼り付ける予定です。

 

■ 尾灯の工作

 今まで尾灯の工作もいろいろ実施してきましたが、コンパクトに設置出来る方法として、チップLEDを使用することにしました。 そして何時も苦労する取付け基板についてフレキシブルな基板が活用できることを思いついたのです。 それは下左の写真に示すように、テープLEDの中間部分を切り取って活用するアイディアです。 今まで何種類かのテープを使ってきましたが、その配線パターンを透かして見ると、いろいろなパターンがあることが分かりました。 そこで、左右二つのチップLEDをつなぐ単純な回路パターンのテープを見つけて、写真のようにバラバラに切り取ってしましました。 勿体ないって・・・・・・・・。 いやいや、切り取られたLEDも再利用しますよ。

  

 工作途中の撮影を忘れていたので、後から加工した写真を使って工作内容を紹介しまします。 このテープLEDは、表面の保護膜をカッターナイフの刃先で削って銅の配線パターンをむき出しにすることが出来ます。

  

 そこで、平行する2本のパターンの内、下側のパターンを中央部で切り取り、チップLEDが直列で接続する配線を構成します。 車体に取り付けて点灯テストを実施した様子を上右の写真にしめす。 車体前面の尾灯部分は、φ1.3mm 程度の円筒部分ですが、そこにφ0.7mm の穴を開けています。 その小さな穴からLEDが光ってくれるものと思っていましたが 、なんどその回りもしっかりと透けて見えています。 面倒な穴の位置合わせが必要ないので、これも良しかと…‥‥‥‥!いい加減な工作です。 なお、電流制限抵抗を最初は 1KΩを使用していたが、明るすぎたので 5kΩに変更している。

 ポリウレタン線を使って配線し、車体裏側に取り付けた状態を下に示します。

 2台目も同様に工作しました。 こちらの場合は室外にLEDがありますので配線は簡単です。 しかし、尾灯部分は、ハンダ付け不良によるトラブルがあり、幾度も修正しましたのでハンダがクシャクシャです。

 

■ 配線工作

 各要素の工作が完了したので、各配線の結線を実施した。 前照灯と尾灯部の配線は、下左の写真のように、天井裏と透明ケースとの間を通して室内灯ユニットのブリッジダイード入力端子までポリウレタン線で結線している。 この部分を各要素間の配線の集合場所にしている。 シャシーの集電板からの配線や、隣の車両と連結する動力線の結線など、ここに集中させている。 この作業は、車体を保護するためにメンテナンス用作業台の上で実施している。 下右の写真。

 これらの配線状態を下に示す。 また、トレラー車にも脱線防止のために重りを追加しているが、それぞれの車両に合わせていろいろ工夫している。

 各車両間の動力線は、先回したように細い裸銅線を使用して連結しているため、取り扱に注意が必要です。 そこで、段ボール板を使ってU字型の樋を作り、それで編成を一体的に取り扱うようにした。

 線路への入線も滑らせるようにして容易に実施できるのだ。

 

■ 点灯テスト

 点灯状態を確認するために、テスト走行を実施した。 速度調整ダイヤルを絞り、速度ゼロ状態の常灯状態で撮影している。

 各車両の室内灯は綺麗に点灯しており、中央の動力車のモータ部分も隠すことができている。 前照や尾灯も良好であるが、尾灯は少し光り過ぎである。

 部屋の灯りを消して少し暗くした状態を下にしめす。 この鉄コレ電車には電球色LEDを選択して正解だったようです。

 よく見るとあちこちで光漏れが見られるが、パテ等を使って修復することにしましょう。

 今回も走行状態を動画で紹介します。

 次回は、もう一つの編成の工作を紹介します。

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 2021/3/28 作成